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side 小瀧
ガチャガチャって音がして、すぐにただいまーって声が聞こえてきた。
神望「「おかえりー」」
「遅くなりました、すぐ餃子焼くね」
玄関まで迎えに行ったらそこにおったのはAだけ。
神ちゃんもすぐ来てやっぱりしげがいない事に気付いた。
神「あれ、しげは？」
「帰りスーパー寄ったらバレて」
望「うわ」
Aは話しつつもテキパキと買ってきたケーキやら食材を冷蔵庫にしまっていく。
「一応タクシー使って帰ってきてもらってる。
望、暫く○○スーパー行くの控えて」
望「ん、わかった。
駅前にもスーパーあるし大丈夫やろ」
神「しげ大丈夫なん？」
「私後ろ姿しか見えなかったけど、派手にはしゃぐ様な子ではなかったし、大丈夫じゃないかなぁ」
望「ちょっとエゴサしてみるか」
「わ、やっぱそんなんするの！？」
望「するする」
ちらっとAが時計を確認した。
ちょうど12時になる所。
「たぶんもうすぐ帰ってくるだろうからご飯用意しちゃうね」
神「何か手伝う？」
「大丈夫ー、テレビかなんか見てて」
望「今の所特になんも情報出てへんわ」
Aが手を洗ってフライパンを用意する。
俺らはリビングには戻らずダイニングテーブルに腰かけた。
「住んでる所とか、バレる事あるの？」
望「全く無いって事はないよな、ファンにもよってやけど」
神「ジャスミンはほんまその辺ルール守ってくれる子が多いから、俺らそんな被害ないけどな」
望「ファンでも何でもない人のが盗撮とかするやんな」
神「ほんまそれ」
暫くするとごま油の香ばしい匂い。
うわ、めっちゃお腹空いてきた。
望「あかーんめっちゃいい匂いする」
神「手作り餃子とかいつぶりかわからん」
「添え物春雨サラダと中華スープだけどいい？」
望「じゅうぶん！」
神「あ、俺の唐揚げトースターであっためていい？」
「うん、適当に使ってー」
なんかこうやって和気あいあいやるの、ええなぁ。
俺はテーブルにつっぷしながらAと神ちゃんの背中をぼんやり見る。
身長差的には2人めっちゃお似合いやんな...
俺もうちょっと背低くてもよかったかも...
でもAに抱きついた時の包んでる感はたまらんのよ。ほんま。
《ピンポーン》
「「「あ」」」
重「はよ開けろやー」
俺が玄関のカメラの画面を除くと、しげがペットボトル抱えながら立っとった。
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作者名：のら
| 作成日時：2019年6月12日 1時
