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side 小瀧
神ちゃんそのまま寝てもーて。
とりあえずこのままじゃ首痛なるやろってどうにか無理くりソファに横にする。
ベット貸すとかそんな優しい事せぇへん。男やし。
Aにキスしたし。
そやで。
こいつ、Aにキスしたんや。
そう思って神ちゃん見下ろしたら、なんやソファ貸すのもアホみたいな気がしてきた。
蹴落としてやろうか。
AはAで通話中で連絡つかんし。
もしかして、かずやと連絡とってるとか?
彼氏ではないって言うてたけど怪しいよな。
でも彼氏おったら男と2人で出かけるか普通。
いや、でも自分がマネしてるメンバーから言われたら、彼氏おっても付き合うか。
いやでもあの写真の距離感はNGやろ。
俺やったら許せへん。
えー、どうなん。どうなんその辺。
神ちゃん変なタイミングで寝だすし俺どうしたらええねん!まじで!!
もう俺気になって寝れへんやん!
イライラしながらスマホいじってたらAからの着信。
すぐさま通話ボタンを押す。
望「もしもし!?」
『ぅわっ』
望「A誰と話しててん!かずやか!!」
『へ?え...友達とですけど』
望「男か!?」
『女ですよ!何なんですかもう...』
望「何って...!!」
勢いのまま喋ってたら神ちゃんがもぞもぞ動き出した。
やべ。
しゃーないしベランダに出るか。
今の時期は夜の風気持ちええわ。
『何か用でしたか?電話』
望「用っていうかな、今、おんねん」
『誰がですか?』
望「神ちゃん」
『あ、そうなんですね』
あれ、動揺するかと思ったのに、めっちゃ普通やん。
望「神ちゃん酒飲んで寝ちゃって」
『え、今日車でしたよ』
望「ん。やから今日このまま泊まらすからさ明日の仕事どうしようかと思って」
『あー...
神ちゃんの車で仕事入るか、私のに2人乗せるかって事ですか?』
望「そう」
『神ちゃんは自分の車使った方が帰り楽ですよ。
そしたら入りは乗せてもらったらどうです?』
望「A1人で入り寂しない?」
『は(笑)』
おい。鼻で笑いよったでコイツ。
望「じゃ、そうするわ」
『はい。わざわざ連絡ありがとうございます。
それじゃお疲れさ「ちょぉまって!」
ほんま何も気にせんと電話切ろうとして慌てて止めた。
望「いや、神ちゃんの事気にならへんの!?」
『え、二日酔いになるかどうかって事ですか?』
望「ちゃうやろ。キスされたんやろ?」
『...ぅわっ、あっ』
受話器の向こうでバサバサっと何かが落ちる音がして、初めてAの動揺が見えた。
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作者名:のら | 作成日時:2019年6月12日 1時