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盛大に叫んだしげだったけど、まぁ電車で帰ればええわ。まだ動いてる時間やしーなんてケロッとしてラジオ聴きながら鼻歌歌ってる。
「電車乗っていいの?」
重「全然乗るやろ。俺滅多に気づかれへんしな」
「そんなもんか...」
重「普段ずっとタクシーとか中間財閥位しか無理や(笑)」
「ふ(笑)」
そんな事話してるうちに、家に着いた。
どこに停めたらええの?と言われて場所を伝えると器用に停める。
お礼を言ってせめて最寄り駅まではタクシー使ってもらおうとお金渡そうとしたけど、それはええからちょっと休ませろやって私の鞄と体重計を持ってエレベーターへ歩き出した。
たぶんこれも私に気を使って運んでくれてるんだな。
なんとなく、わかってきた。
「ただいま」
重「それ誰もいなくても絶対言うよな(笑)」
「飲み物何がいい?お水?お茶?」
重「ええからお前さっさと着替えて寝ろや。俺適当に休んだら帰るわ」
飲み物だけでも用意しようと思ったけど、しげはそれすらいいと言ってとにかく私を休ませたいらしい。
正直家に着いた途端気が緩んだのか体が重い感じがしてきたから素直に甘える。
脱衣所で着替えてメイクも落とし、とりあえず布団に横になった。
重「なぁ、冷蔵庫勝手に漁ってええの」
「いいよ、何か食べたいのあったら食べていいし。
帰る時鍵閉めてポストに入れといて」
重「おう」
「ごめんだけど本当にちょっと、休むわ」
重「おやすみー」
普段は私一人で静かな空間に今日は違う人間の気配があって、それが逆に落ち着いて私はあっという間に眠りに落ちた。
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作者名:のら | 作成日時:2019年6月12日 1時