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side 神山
今日はAん家でレジンアクセ作る日。
ずっと楽しみにしとった日。
なのにしげのおかげで2人っきりの予定が4人っきりなってもーた。
いやまぁ2人じゃ家上がるのも気まずかった訳やし、結果良かったのかもしれんけど...。
重「なー、神ちゃん何?機嫌悪ない?」
助手席のしげが声をかけてくる。
神「何もないわ」
重「そんなにAと2人がよかったん?
やらしーのー」
神「うっさいわ」
え!否定せんの!?うわー!!なんて隣でずっとうるさい。
神「A、お前がキレたんめっちゃ気にしてんで?」
重「やからそれはさぁー、悪かったって」
バツが悪そうに手元のペットボトルの水を飲む。
神「仮にやで?
ほんまにメンバーの誰かがAと付き合うってなったらどうすんの?」
重「何、神ちゃんまじで惚れてんの?」
神「いや、まだわからんけど...気にはなっとる」
重「ふーん...ま、ええんちゃう」
しげがケロっと言うもんやから、正直拍子抜けしてもうた。
重「やって、俺らの周りで仕事しとる人でさ、下心ありきの奴ってザラにおるやんか。
好きなジュニアがおって近づきたくてみたいな奴。
そんなんで近寄って上手くいかんかったらプライベート暴露して被害者面とかさ。
そんなんで、夢ぶち壊された奴ら俺ら見てきてるやん」
それは本当にその通りで。
交際時にきっと幸せな中撮られた写真も、合意の元の行為も、全て面白おかしく書き換えられて週刊誌やらネットに情報が出回る。
そしたらもう、情報の正確さなんて関係ない。
重「美和さんの紹介やって、すぐ信用できる訳やないやん。愛梨やって紹介やったわけやし。
それにあの時は濱ちゃん見た言うてたからー!」
神「今はAのこと信じてんの?」
重「ま、仕事頑張っとるのは見てりゃわかるし。
つーか、神ちゃんずっとAちゃんて呼んでたのに呼び捨てになったん?
周りが呼び捨てやから?(笑)」
うりゃーなんて言って俺の脇腹をくすぐる。
運転中やアホ!って言ったらいつもの変顔して素直に座席でちっこくなった。
ほんまコイツが年上とか信じられへん...。
そこまで道混んでなくて予定より気持ち早めにAの家に着いた。
近くのパーキングに車止めてマンションへ向かう。
ロビーでインターフォンを押したら聞き慣れた声がした。
望「おー、神ちゃんきた!しげもおるん?
今開けんでー」
《ガチャ》
オートロックが開いた音がして、とりあえず部屋に向かう。
重「今の小瀧?」
神「...やったな?」
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作者名:のら | 作成日時:2019年6月12日 1時