検索窓
今日:22 hit、昨日:12 hit、合計:588,026 hit

3 ページ3

神「このままAちゃん家でアクセ作れたらって思っててんけど厳しそうやなぁ」

「え、そうだったの?」

神「え、じゃあどこで作んねん」

「制作キットプレゼントして、あとは自分で好きに作るかなぁって」

神「は!?そんな呆気ないの嫌やわ!
一緒に作る所までがセットやから!!」

「う、うん。わかった」


力強く言われて、その勢いに負けて頷く。


神「ちょっとまた、スケジュール確認して日にち決めよ?」

「ん、そだね」

神「んで、今日の夕飯なんやけど...」


ブーブーブー


「あ、すみません私だ...」

神「おん、ええよ。仕事?」

「いや?重岡さんから...」

神「は?しげ?」

「うわ(笑)
何かしょーもないスタンプ大量に送りつけてきてる...」


ぐいっ


「っ」


スマホを持っている手を神ちゃんがぎゅっと握る。

体制が崩れてすこし右に傾くと、いつの間にかシートベルトを外していた神ちゃんの顔が、目の前に。


「ぁっ」


咄嗟に後ろに身を引こうとしたけど、神ちゃんの逆の手が私の頭を抑えていて叶わない。


「...頭ぶつけんで」

「そ、だね」


気遣いの言葉をくれるのに、目がいつもの優しい目じゃない気がして逸らせない。

近い。恥ずかしい。どうしよう。
今の状況についていけなくて、焦り出す自分と、
わぁ、神ちゃんも小瀧さんに負けず劣らず睫毛長いんだなぁ、なんて現実逃避に近い思考の自分がいる。


神「...俺といる時よりかわいい顔見せんで」

「え」

神「そんな意味わからんスタンプに負けるとか、俺悔しいやん」

「負けるってそんな、てか、骨董市の方が間違いなく楽しかったし」

神「...ほんま?」

「ほんま!」


ぱっと手が離されて、とりあえず距離をとろうと身を引いたら今度はぎゅっと抱きしめられた。

神ちゃんのさらさらの髪が首元にあたってくすぐったい。


「ごめんな、こんなん俺、キモいな!
何か、今日はAちゃん独り占めできた気になっとって...」


首元に顔を埋めながら話続ける神ちゃん。
私はもう頭がパンクしそうで身動きが取れない。

首元が軽くなったと思ったら、また目の前に神ちゃんの顔が。


え、これ、え、キス、され、る...


そう思った瞬間には鼻先にちょんとかわいいキスが落ちてきた。


「...アカンわ、俺ちょっと頭冷やす。
今日はこのまま解散な。ごめん」

「あ、う、ん。
あの、送ってくれてありがとう。
おやすみなさい。」


私はそそくさと車を降りると、見送る事もせずにマンションに入った。

4→←2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (233 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
659人がお気に入り
設定タグ:ジャニーズWEST , 小瀧望 , 神山智洋   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:のら | 作成日時:2019年6月12日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。