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例えばあの時って何度も思った。
例えばあの時校門であいつと会わんかったら。
例えばあの時俺が少しでも2人を引き留めとったら。
やけどいくらそうやって考えても過去は変えられへんから。
例えば今吹き抜けた風は。
例えば今小さく揺れた新緑の若葉は。
例えばどこからか聞こえる涼しげな風鈴の音は。
どっかの歯が多過ぎるアホが気紛れに起こした事かもしれん。
そんな風に思ってみるわ。
ほんならどこにいたって、幾つになったって。
俺はお前の存在を感じて。
ほんならまた、頑張れそうやから。
end.
終わり
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作者名：のら
| 作成日時：2020年9月8日 12時
