続・あの日あの時の後ろ側《虹》

激しい違和感の後ろ側 ページ19

※本当にくだらない内容です。
しげちゃんの誕生日ちょっと後くらいの時間軸でお楽しみください。









違和感を感じながら、その違和感が何かなんてわからない。
きっとそういうモノなんだと思う。


「おはようございます」


事務所で処理したい案件があって、遅れて到着したレッスンスタジオ。

1週間ほど大阪でのロケやら歌番組を済ませた彼らに会うのはたった1週間、されど1週間。

なんとなく、1週間前とは違う感じが。


神「お、Aきたやん！おつかれー」

「神ちゃんお疲れ様、大阪楽しかった？」

神「楽しかったでー！
やっぱ地元はええわ、落ち着くねん」

藤「嘘つくなや散々沖縄沖縄言うてたやんけ(笑)」


雑誌をペラペラ読む視線は紙面に向いたまま。
それでも逃がさないとばかりに神ちゃんに流星がツッコみを入れる。

...ん？


美「Aお疲れ、今日振り入れ入れる？」

「お疲れ様です！
うん、大丈夫だよジャージ持ってきた」

美「着替えたらすぐ始めるよ、本当皆ふざけてばっかだから」





「あれ」

神「ん？Aどないしたん」

「え、神ちゃん髪黒い」

中「神ちゃん髪黒いって何やそれクソつまらん駄洒落やんけww」

「いや、ちがっ、えっ...は！？」


ずしんと肩に増す重み。
こんな事するのは望がしげくらいで。
だから、だから、なんで、なんで。


中「んははは！何やA今日壊れてんぞ！」


壊れてるのは淳太くんの方だよ...！


藤「アホか！淳太がそんなんばっかしとるからAが疲れるんやろ！」

神「ホンマやで、淳太もっとAに優しくしたりや」


何だ、何だこの違和感、何なんだ。


「美和っ！美和！？」

美「何？どうしたの？」

「淳太くんがおかしい...！」


私が縋る様に美和にくっつけば、不思議そうな顔して私を見て来る。


望「んは、淳太がおかしいなんていつもの事やろ(笑)」


のそのそやってきた望が片口角を上げて笑う。
あれ、その癖はもうあれじゃん。


望「あー...あれ、ん？」

「の、望、それ、パーカーのポッケ...」


恐る恐るパーカーからちらっと見えるフリスクを指さす。


望「お、ありがとー」


ゆるいお礼でフリスク食べたら座り込んでスマホを弄りだす。
知っている、この動き。
でもこの動きをする望は、知らない...。

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