新郎新婦の後ろ側《虹》

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side 神山

ほんまに、ほんまに、Aは頑張ったと思う。
普段そんなに拘らん美容に関しても俺と美和さんがビシバシ指導したし。
のんちゃんも筋トレサボらんと頑張っとるってよう言うてた。

その成果は確実に現れとって。

そりゃあメイクやドレスの魔法もあるんやろうけど、それにしたってめっちゃ綺麗。


神「俺らええ仕事したなぁ」

美「今もマネやってたらこんなに手貸せなかったからさ、それ考えたら今の部署に移動できてよかったな」


高砂に座って参列者の人等と話すしげとAを見て2人でそんなん話して。

披露宴会場も沢山の緑に囲まれて、ウェルカムスペースと同じようにガーランド と電飾が飾られとる。
飾られとる花も豪華な花っていうよりは、その辺で摘んできたって感じの小花が中心で。

いたる所に飾られとるアイビーは2人の思い出の植物らしい。

しげが嫌がるから他の皆には内緒ねって俺と美和さんにだけこそっと教えてくれた。
あん時の悪戯に笑う顔、しげに似とったなぁ(笑)


美「座席もさ、円卓にしなかったの私と淳太を並んで座らせる為だと思うんだよね」

「え、そうなん」

「円卓で男だけの席に私1人女は目立つから少しでも紛れるようにしたんじゃないかな」


確かに入ってまず驚いた。
新郎側新婦側って長方形の大きい机があってそれぞれ参列者が対面で座る。


桐「俺ら人数的にも円卓1つで済ますん難しいしな」

藤「確かに」

神「でも雰囲気に合っててええやんな、森のパーティみたいな」

望「かわええやんな、Aっぽい」


俺らはちょっと前までドーム魂やったから、準備はほぼAがしたらしくて、そりゃあ大変やったんやろう。
鬼みたいな顔の時あったもん(笑)


濱「てか前撮り写真ヤバくなかった！？」

藤「和装もよかったけど洋装のロケ撮りな」

中「あれ美和も同行したんやろ？」

美「したよ。沼津の早朝ロケ」

桐「仕事やん(笑)」

濱「ようあんな恥ずかしいポーズ美和の前で2人したな」

美「2人に何度もプロに頼んでるんだからって念押しした」

桐「でもまじでめっちゃええ写真ばっかやった。
朝方の空って綺麗よな、グラデーションがさぁ」

中「人もおらんし穴場かもな」


『それではここで一度新婦のAさんが中座致します』


そんな中アナウンスが入って、もうそんな時間たってもうたんや。
結婚式ってほんまあっという間に過ぎてもうてあかんわ。


濱「もう今日から1ヶ月くらいずっと2人に今日の格好しててほしいねんけどー」

濱ちゃんそれはやりすぎや(笑)

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