7色の後ろ側《赤》 (ページ44)

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打ち合わせページ44

はぁ。本当に恥ずかしかった。
けど、見せる相手が神山さんだったのは、確かに正解だったのかも。

あの後皆さんに詰め寄られても、何も言わないでいてくれたし。

所変わって今は、皆さん真剣にコンサートの打ち合わせ中。
他のスタッフさん達と一つの大きな部屋で机並べていろいろ話し合っている。

来年の1月から予定されているコンサートなんだけど、既に何度か話し合いはしているようで、今日は一度決まった流れから変更点の話し合いみたい。

初めにお時間を頂いてスタッフさん達に挨拶をささて頂いた。

驚いてる様子だったけど、拍手で迎えて頂いて。
嬉しいし、気合がより一層入る。

それにカメラが回ってる。
これは小瀧さんに借りたDVDで予習済み。
おそらく特典映像用。

私と美和はカメラさんより後ろに待機して映らないように皆さんを見守る。

中「やって、ここの流れなんですけど。
登場をこっちからに変えれますか？」

神「それやとここ、俺と照史キツない？時間。
どうっすか？」

ス「んー...ここで時間作れるとしたら15秒だから、ちょっと現実的じゃないね」

中「やけど、ここで雰囲気変えてきたくて...」

藤「ここ下から出るのはどう？したら2人もいけへん？」

ス「うん、それならいけると思うよ。ちょっと走ってもらうけど」

桐「それは全然大丈夫っす」

手元の資料を参考に皆さんの話を聞く。
皆さんも本当に真剣に話してる。
なんとなく中間さん中心に話してく感じかと思ってたけど、
皆気づいた事はばんばん意見してて、良いものにしたい。その気持ちがひしひし伝わる。

ス「よし、じゃあその方向に変更で」

「「「「よろしくお願いします！」」」」」

無事打ち合わせも終わり。
この後のスケジュールは中間さんと桐山さんがレコーディング。

神山さん小瀧さん重岡さん濱田さんがラジオの収録。

私達は中間さん達に同行する事になっている。
神山さん達を乗せる車は既に手配済み。
もうちょっとしたら下に着くだろう。

手が空いたので控え室を少し片付けておく。

神「お、Aちゃんありがとなぁ」

そう言ってお菓子のゴミをまとめてくれる神山さん。
それを受け取りゴミ箱に入れようと後ろを振り向くと、

「ぅうっわ...！」

仁王立ちして私を見下ろす小瀧さん。