ご近所さん ページ3
簡単にメイクを済ませて、お洒落する必要もなさそうだから少しゆるいデニムパンツとボーダーのトップスを着る。
もしかしたら遅延に巻き込まれて職場に送って欲しいとかかな？
でも美和の家この辺じゃなかった気がするけど…
歯磨きをしながらスマホに目を落とすとメッセージが届いていた。
おそらく美和からだろう。
美『まず□□マンションに向かって下さい。
裏側に地下駐車場あるからそこで待ってて。
そこで人拾ってもらってから◯◯ビル向かって下さい。
この辺で車持ってるのAしか思いつかなくて、ごめんね！よろしく！
あとAの車のナンバー教えて！』
やっぱり美和からだ。
それにしたってなんてあやしい...
これ変な犯罪に巻き込まれたりしないよね？私。
車のナンバーと一緒に、
一応なんなのこれ。美和どうしたの？と送信してみたけど、すぐ既読がついたけど返事はこなかった。
とりあえず指定されたマンションへ向かう。
地図アプリで検索したら車で10分もかからない近所だった。
ナビに住所を登録したからスムーズにマンションに
到着した。
言われるがまま裏に回って駐車場に入る。
とりあえず空いているスペースに駐車。
ここの利用者さんごめんなさい。
やだなぁ、本当にちょっと怖い。
外に比べて薄暗い地下の雰囲気に不安が増してきた。
トントントン！！！
「.......っっ！？」
不意に車のフロントガラスを叩かれビクッと体が跳ね上がる。
叩かれた方を見ると、タレ目の青年が伺うようにこちらを見ていた。
フロントガラスを下ろすべき悩んでいると
「美和さんが呼んだ方ですか？」
あ、美和が拾ってって言ってたのこの人？
フロントガラスを半分くらい下ろしてみる。
「ほんま急な事ですんません。
とりあえず乗せてもらっていいですか？
いやほんまに助かります、すんません。」
ぺこぺこ何度も頭を下げる彼はよくよくみるとだいぶ背が高いようで、腰を屈めて謝罪を続ける。
「あ、いえ。大丈夫なので。
とりあえず◯◯ビルに向かうんですよね、車出すので乗って下さい。」
「ありがとうございます、失礼しますぅ」
助手席ではなく後ろのドアを開け乗り込んだ事にちょっと安心したが、彼の身長からしたら私の軽じゃちょっと狭そうに見える。
ナビを◯◯ビルに設定するとここから約1時間。
気まずいドライブが始まったーーー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 920人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のら
| 作成日時：2019年4月24日 0時
