7色の後ろ側《赤》 (ページ17)

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撮影⑤ ページ17

神山さんと重岡さんの撮影も終わり、
今は桐山さん濱田さんにペアで撮影中。

私は美和に手招きされてパソコン近くにやってきていた。

美「どう？皆かわいいし、かっこいいでしょ？」

そう言われてパソコンを覗くと今日撮った写真が映し出されている。
ただでさえかっこいいのにカメラさんの技術でさらにかっこよくなっている。

「うわー...すごい...みんなカッコいい」

美和「ふふふふ」

美和は自分の事のように鼻高々で笑みを浮かべてる。
本当にみんなの事好きなんだなぁ。

メ「あのー...。気になってたんですけど、お姉さんってWESTのメンバーのご家族さんとかですか？」

横にいた今時なお姉さんから想定外の質問が飛ぶ。

「え！？ち、違います、違います！」

メ「なんだぁ、WEST で見学つくの初めて見かけたので、もしかしたらご家族かなぁって」

美「この子、今日の望の救世主(笑)
ここまで運んでもらったのよ」

メ「そういえば小瀧さん今日別って他の子達言ってましたね。
あれ、そういえば愛梨ちゃん今日いないですね？」

美「愛梨ね、ちょっと前に辞めたの」

メ「あー...女でこの業界は大変ですもんね....。
あ、メイクなおしまーす。失礼しますね！」

ぺこっと軽く頭を下げると桐山さんの元へ向かう、メイクさん。
ん、てか愛梨さんて方もう辞めてるの？

「今の、メイクさんだよね？」

美「そそ。今日の雑誌WEST毎月載るからメイクさん達とも仲良しなのよ」

「他のスタッフさんも？」

美「うん、ジャニーズ中心の雑誌だから皆仲良しだねー。メイクさんなんかは歳もメンバーと近いしね」

「ふーん」

美「さっき神山と何騒いでたの？(笑)」

「あー、元花屋って言ったらすごい反応された。
まぁ珍しいのかな？」

美「確かに、私もAしか知らないもん」

「声でかくてびびったわ」

美「わは(笑)神山なんか割と普段落ち着いるんだけどね」

「うん、神山さんやさしい。あと桐山さんと濱田さんと中間さんも気遣ってくれてるのわかる」

美「流星は？」

「全然話してないけど、キラキラしてて近寄れない。話しかけられなくて助かってる」

美「流星はね、本当にイケメンだからね(笑)
しげと望は....」

「あの2人はぐいぐいくるのがね...。悪気ないのはわかるんだけどね、ちょっとね」

美「それねー....。てか、皆の名前もう完璧覚えたね？」

「うん、どうにか」

美「ふーん」

その時の美和の反応になんとなく違和感を感じたけど、そこまで気にしなかった。