見学 ページ12
望「ちょ、何帰ろうとしてんの！」
あ、もうメイク終わっちゃったのか...
そういえば洋服も変わってる。
「や、皆さんとお話しさせて頂きましたし...」
望「俺らの仕事見学してったらええやんかぁ！
な？皆も美和さんええやろ？お礼したいねーん！」
なーーあーーー！！！！と言いながら濱田さんのなで肩を掴んでがんがん揺する小瀧さん。
濱田さん白目むいてる....。
重「ええんちゃう？大友よりかっこいい姿みせたるわ(笑)」
桐「おん。今日の撮影そんな長くない予定やったしなぁ、Aちゃんさえ嫌じゃなけりゃな？
こういうの見るの珍しいもんだとは思うし」
美「問題はとくにないから、しげの事ゆっくり見れるし残っていきなよ(笑)」
美和は私が重岡さんでテンション上がったのにだいぶ驚いたらしく、冗談めかして言ってきた。
「いや、本当皆さんの迷惑にならないですか？」
中「普段人に見られる仕事してるからな、Aちゃん1人くらい余裕やで(笑)」
「...じゃあ、お言葉に甘えさせて頂きます」
中間さんもそう言ってくれるから、お言葉に甘えることにした。
小瀧さんも静かになるだろうし。
望「え、ちょ、何！？
待ってや、何で皆名前で呼んでんの！？
俺名前呼び拒否られたんに！？
それにしげ見れるって何なん！？」
想定外。小瀧さんは全然静かにならなかった。
美「はい。じゃあ皆スタジオに移動しまーす。
望はちゃんとスタッフさんに謝ること。」
望「はぁい...」
小瀧さんは腑に落ちない様子だったけど一度黙った。
さすが美和、扱いが上手い。
廊下をぞろぞろ歩く皆さんの後ろを美和と歩く。
美「まさかしげのファンとはね」
「重岡さんのファンというか、大友ファンです」
美「でもしげみてテンションあがったでしょ？」
「正直だいぶあがったね(笑)」
美「めずらし(笑)
今日の撮影だけで取材は別日だからそんな遅くならないからね」
「そういえば、今日小瀧さん迎えに来るはずだった人はどうしたの？」
美「あーーー...皆に話す時、たぶんAも近くにいるだろうからまとめて話すよ。
本当もう頭痛いわ」
美和の様子を見ると、あまりいい話じゃなさそう。
美和の背中をぽんと軽く叩いた。
「手伝えることあったら言ってね、話聞くとかいくらでもするから」
美「ありがと」
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作者名：のら
| 作成日時：2019年4月24日 0時
