誤解？2 ページ22
『炎柱様の…ご生家ですか？分かりました！しのぶ様には私から伝えておきます！』
煉獄家へ一度行きたいと言ったAに、そう答えたのはアオイだ。
「ありがとう。夕方までには帰るから。」
しのぶの診察を終えたAは、何としても千寿郎に己の口で杏寿郎の無事を伝えたいと考えていた。
身体が痛み出す前に出発することを決め、アオイに伝言を頼むことにしたのだった。
「ふぅ…ふぅ…」
Aの呼吸音が閑散とした道に響き渡る。
『A！頑張ッテェェ！！モウ少シィィ！』
頭上を旋回しながら、彩星がAを鼓舞する。
「あ、ありがとう…」
(どうしよう…どんどん痛くなってくる)
ずきずきと痛む全身と利き手の切り傷に、Aは意識が朦朧としてくるのを感じる。
「あ……」
ふらふらと歩いていると、煉獄家の門前を箒で掃いている千寿郎に目が止まる。
「千、寿郎くん…」
『！？Aさん！？』
Aに気づいた千寿郎は、箒を投げ捨てこちらへと駆け寄る。
『どうしたんですか！？顔色が真っ青ですよ！！？』
己を支えてくれる千寿郎に寄りかかるようにして、Aは何とか立っている状態だった。
「ご、ごめん……ちょっと貧血みたい……」
そう言うAの視線を追いかければ、利き手の包帯が血で真っ赤に染まっている。
『そんな！！怪我を！！？？あ、彩星！！胡蝶様を呼んできてください！！』
彩に絶叫する千寿郎の瞳は涙で揺れている。
「ごめんねぇ…心配しないでって言うつもりだったのに……」
そう言うとAは千寿郎の頭を力なく撫で、ずるずるとその場に座り込んでしまった。
『なんの騒ぎだ！！』
その声と共に杏寿郎が歳を重ねたらこんな感じだろうか…という容貌の男性が、酒瓶を吊る下げてAと千寿郎の目の前に現れた。
『ち…父上』
千寿郎のその言葉を聞きAは、以前杏寿郎から聞いた父の話を思い出した。
(あの話通り呑んだくれてるのね…)
『杏寿郎もその女も、才能が無いくせに首を突っ込むからそうなるんだ！！』
その言葉にAは苦笑を漏らす。
『なんだ……何がおかしい！！！』
Aの態度が気に食わなかったらしく、杏寿郎と千寿郎の父である槇寿郎は怒号を上げる。
「才能が無いのは私だけです。」
そう言うとAは、そっと槇寿郎を見上げその瞳を見つめる。
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さや(プロフ) - 更新ありがとぉ〜！いつにも増して引き寄せられるのたまらない(´﹃｀)のらは状況を説明してくれる文がほんと丁寧だから、アクスタを前に妄想しながら読んじゃったよ(*ˊᗜˋ*)wいい萌えをありがとう♡!! (2023年2月27日 1時) (
レス) @page37 id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)
cocoa152(プロフ) - さや、コメントありがとう♡やっと再開(´；ω；｀)待っててくれてありがとうー！！(*´˘`*)♡ (2022年10月23日 21時) (レス) id: 5021f8e528 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - のらの新話がもう読めた(;//Д//)‼すけこまし扱いされてる煉獄さん助かる(੭ु//́Д/̀/)のら再開ありがとぉ♡♡ (2022年10月23日 21時) (レス) @page29 id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - cocoa152さん» 一応お伝えします。鬼滅の妖怪奇談にでているジバニャンやかごめの台詞は、兵庫水軍と犬夜叉異聞路という私の別の作品に在ります。宜しければ其方も是非。まだ完結はまだですが… (2022年4月25日 21時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
cocoa152(プロフ) - みこち様、初めまして。コメントありがとうございます✨楽しんで頂けて嬉しいです(*≧▽≦)読みに行かせていただきますね♪ (2022年4月25日 18時) (レス) id: 5021f8e528 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のら | 作成日時：2022年3月26日 11時
