無限列車3 ページ14
『うまい！うまい！うまい！』
杏寿郎の声が響く車両にかまぼこ隊が入ってくる。
『あの人が炎柱？』
『うまい！』
善逸は炭治郎に耳打ちする。
『うん…』
『ただの食いしん坊じゃなくて！？』
頷いた炭治郎に善逸は、もっともな疑問をなげかけている。
『あの…れ、煉獄さん…』
『うまい！！』
『あ、はい…それはもうよく分かりました。』
炭治郎は少しげっそりしている。
「久しぶりだね」
そんな炭治郎に杏寿郎の隣に座っているAは、そっと手を振る。
『A！』
『Aちゃん！！』
炭治郎と善逸は、Aとの再会に嬉しそうな声を上げた。
『うむ…そういう事か！だが知らん！！！』
炭治郎に“ひのこきゅう”について聞かれた杏寿郎は、きっぱりと“分からない”と答えている。
「はっきりしてますね…」
しのぶの隣へと移動したAは、苦笑いを漏らす。
『煉獄さんは、行動も言葉もはっきりしてますからね』
Aの言葉にしのぶも苦笑しながら頷く。
その後、炭治郎を“継子”に勧誘をしたりと、目の前で繰り広げられる群像劇にAは楽しそうに、にこにことしていた。
『切符…拝見…致します』
A達の居る車両に随分と顔色の悪い車掌が切符の確認にやってくる。
『？？なんですか？』
『車掌さんが切符を確認して切込みを入れてくれるんだ！』
杏寿郎は炭治郎にそう言うと、己の切符を車掌へと差し出す。
パチン…パチン…パチン…パチン…パチン…パチン…
『拝見しました』
『！車掌さん！危険だから下がってくれ！火急のこと故帯刀は不問にしていただきたい！』
杏寿郎は急に立ち上がり、車掌を己の背に隠す。
(〜っ！！かっこいい！！！)
Aは瞳を輝かせながら、杏寿郎の剣技を見つめていた。
巨躯を持つ鬼をあっという間に倒した杏寿郎は、他の鬼の気配を察知し炭治郎達を連れて奥の車両へと走って行った。
『私はAさん達と居ますよー』
Aの隣に立つしのぶは、手を振りながら杏寿郎達を見送った。
『誰も怪我なくて良かった！』
鬼を滅殺した杏寿郎は炭治郎達を引き連れ、Aたちの居る車両へと戻ってくる。
「無事に終わったみたいで良かったです。」
Aは戻ってきた皆の無事に、そっと微笑んだ。
ｶﾞﾀﾝ……ｶﾞﾀﾝｶﾞﾀﾝ…ｶﾞﾀﾝ
『夢を見ながら死ねるなんて、幸せだよね』
汽車の上に立つ男が、ふふ…と微笑んだ。
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さや(プロフ) - 更新ありがとぉ〜！いつにも増して引き寄せられるのたまらない(´﹃｀)のらは状況を説明してくれる文がほんと丁寧だから、アクスタを前に妄想しながら読んじゃったよ(*ˊᗜˋ*)wいい萌えをありがとう♡!! (2023年2月27日 1時) (
レス) @page37 id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)
cocoa152(プロフ) - さや、コメントありがとう♡やっと再開(´；ω；｀)待っててくれてありがとうー！！(*´˘`*)♡ (2022年10月23日 21時) (レス) id: 5021f8e528 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - のらの新話がもう読めた(;//Д//)‼すけこまし扱いされてる煉獄さん助かる(੭ु//́Д/̀/)のら再開ありがとぉ♡♡ (2022年10月23日 21時) (レス) @page29 id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - cocoa152さん» 一応お伝えします。鬼滅の妖怪奇談にでているジバニャンやかごめの台詞は、兵庫水軍と犬夜叉異聞路という私の別の作品に在ります。宜しければ其方も是非。まだ完結はまだですが… (2022年4月25日 21時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
cocoa152(プロフ) - みこち様、初めまして。コメントありがとうございます✨楽しんで頂けて嬉しいです(*≧▽≦)読みに行かせていただきますね♪ (2022年4月25日 18時) (レス) id: 5021f8e528 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のら | 作成日時：2022年3月26日 11時
