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無限列車 ページ12

「しのぶさんも一緒なんですね!心強いです!」
Aは嬉しそうに言うと、しのぶの手をふわりと包んだ。
『ふふ。私もAさんの不安を、少しでも和らげられた様で嬉しいです。早速で申し訳ないのですが、これから集合場所へと向かいます。』
そう言うとしのぶは、ぱんぱん!と両手を叩いた。
すると何処に控えていたのか、隠が二人出てきた。
『Aさん、私たちが二人で移動のお手伝いをさせて頂きます。』
声からして女性であろう隠が、Aの前に出る。
「分かりました。よろしくお願いします。」
そう言うと、Aは頭を下げた。
もう一人の隠は男性で、後藤と名乗ってくれた。



『大丈夫ですか?』
「はい。ありがとうございます」
集合場所となる駅の近くまで来ると、後藤はAを己の背中から下ろした。
Aは、ゆっくりと後藤の背から下りた後、深々と頭を下げた。
『いえ。では、ご武運を』
そう言うと、後藤と女性の隠は新たな任務へと向かって行った。
『では、煉獄さんを探しましょうか』
しのぶはそう言うと、Aを伴って駅の中へと入っていく。
「あ!居ましたよ!」
杏寿郎を見つけたAは、そちらを指し示す。

『有り難い!!』
近づいて行くと杏寿郎の溌剌とした声が響く。
杏寿郎の前には、お弁当売の老婆と少女が立っていた。
「?」
何があったのだろうとAは小首を傾げる。
『昨日、私達が追っている鬼とは別の鬼が現れたそうです。煉獄さんが無事に滅殺したそうですよ。彼女達はその関係者のようですね。』
しのぶは鎹鴉と隠達から受けている報告を、掻い摘んでAに説明してくれる。
「なるほど…」
A達はしばらく見守った後、杏寿郎へと近づいて行く。
『む!?Aと胡蝶か!』
『昨夜はご苦労様でした。』
「おはようございます。」
それぞれ言葉を交わすと杏寿郎は、駅弁売りの二人にAとしのぶも鬼殺隊士で、共に任務に赴くのだと説明してくれた。
『そうなんですね!では、ぜひこのお弁当をどうぞ!!』
眼鏡をかけ髪の毛を三つ編みにした少女が、Aとしのぶに牛鍋弁当を差し出した。
「え!?いいんですか?」
『はい!』
Aとしのぶは戸惑ったが、少女の屈託のない笑顔を見て、遠慮なく頂くことにした。


『うむ!ではその残りの弁当全て買い取ろう!!!!』
『えええええええぇぇぇぇぇ!!!!??』
残りの駅弁を見た杏寿郎は、全ての駅弁の買取を願いでる。
早朝の駅に杏寿郎と少女の声が響き渡った。

無限列車2→←覚悟



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さや(プロフ) - 更新ありがとぉ〜!いつにも増して引き寄せられるのたまらない(´﹃`)のらは状況を説明してくれる文がほんと丁寧だから、アクスタを前に妄想しながら読んじゃったよ(*ˊᗜˋ*)w‪いい萌えをありがとう♡!! (2023年2月27日 1時) (レス) @page37 id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)
cocoa152(プロフ) - さや、コメントありがとう♡やっと再開(´;ω;`)待っててくれてありがとうー!!(*´˘`*)♡ (2022年10月23日 21時) (レス) id: 5021f8e528 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - のらの新話がもう読めた(;//Д//)‼すけこまし扱いされてる煉獄さん助かる(੭ु//́Д/̀/)のら再開ありがとぉ♡♡ (2022年10月23日 21時) (レス) @page29 id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - cocoa152さん» 一応お伝えします。鬼滅の妖怪奇談にでているジバニャンやかごめの台詞は、兵庫水軍と犬夜叉異聞路という私の別の作品に在ります。宜しければ其方も是非。まだ完結はまだですが… (2022年4月25日 21時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
cocoa152(プロフ) - みこち様、初めまして。コメントありがとうございます✨楽しんで頂けて嬉しいです(*≧▽≦)読みに行かせていただきますね♪ (2022年4月25日 18時) (レス) id: 5021f8e528 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のら | 作成日時:2022年3月26日 11時

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