検索窓
今日:31 hit、昨日:4 hit、合計:5,776 hit

覚悟 ページ11

『本当に良いのか!?この間の蜘蛛の鬼とは比べ物にならない程、強い鬼やも知れん!!恐らく十二鬼月だろうからな!』
杏寿郎はAを心配してか、少し渋い顔をしている。
「そうかも知れませんが…強い鬼から逃げていては、私がこうして鬼殺隊に居させてもらう意義が無くなってしまいます。それに…一番最初に怖い思いをする時は、杏寿郎さんと一緒がいいです。」
Aはそう言うと、きゅっと膝の上で拳を握る。
その言葉を聞いた杏寿郎は、驚いたように軽く目を見開いた後、少し気恥しそうに微笑みその拳に、己の手をそっと乗せた。
『うむ!君の決意が固まっているなら、俺はもう何も言うまい。』
《必ず守る!!!》
杏寿郎の言葉にAは安心したように微笑んだ。
『では、決まりだね。杏寿郎は先に現地へと赴き情報収集をしておくれ。A、君はその間に天元との鍛錬を進めること。そして、しのぶの元で血の採取をしておくれ。』
『「御意」』
御館様の言葉に杏寿郎とAは是を唱えると、そっと頭を下げた。

『俺は先に現地へ向かう!!集合場所は無限列車の始発駅だ!!集合は二日後となる!よろしく頼む!!』
杏寿郎はそう言うと、一足先に現地へと向かって行った。
「あと二日…もっと頑張らないと…」
Aは去っていく杏寿郎の背中を見つめながら、ポツリと呟いた。

杏寿郎が出立してからの二日間は、Aにとって怒涛のように過ぎて行った。
午前中にしのぶの元で血液の採取を行い、宇随邸に戻るとクナイを使った鍛錬を行う。
たった二日ではあったが、Aの覚悟が段々と決まったことで、クナイを投げる事への躊躇が減ったようだった。
『派手に勘違いすんなよ!お前は隊士じゃない。つまり、足手まといになるのは当たり前だ。んでも…だ!それでも役に立つって決めた覚悟を揺るがさなけりゃ、役に立つ時がある…地味に忘れて変に傷つくなよ…と!』
そう言うと天元は、Aにクナイと血液入りの幾つかの小瓶が入った、腰に付ける荷物入れを渡した。
「ありがとうございます!精進します。」
Aは、それを受け取ると胸に大事そうに抱きしめた。

『もしもーし!お話は済みましたかー?』
Aと天元が話していると、いつの間にか現れたしのぶが立っていた。
「しのぶさん!」
『実は先程御館様から呼び出されまして。“しのぶも、杏寿郎とAと一緒に無限列車の任務にあたっておくれ”と言われました。』
しのぶはそう言うとAへと視線を向ける。

無限列車→←招集



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.1/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
39人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

さや(プロフ) - 更新ありがとぉ〜!いつにも増して引き寄せられるのたまらない(´﹃`)のらは状況を説明してくれる文がほんと丁寧だから、アクスタを前に妄想しながら読んじゃったよ(*ˊᗜˋ*)w‪いい萌えをありがとう♡!! (2023年2月27日 1時) (レス) @page37 id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)
cocoa152(プロフ) - さや、コメントありがとう♡やっと再開(´;ω;`)待っててくれてありがとうー!!(*´˘`*)♡ (2022年10月23日 21時) (レス) id: 5021f8e528 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - のらの新話がもう読めた(;//Д//)‼すけこまし扱いされてる煉獄さん助かる(੭ु//́Д/̀/)のら再開ありがとぉ♡♡ (2022年10月23日 21時) (レス) @page29 id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - cocoa152さん» 一応お伝えします。鬼滅の妖怪奇談にでているジバニャンやかごめの台詞は、兵庫水軍と犬夜叉異聞路という私の別の作品に在ります。宜しければ其方も是非。まだ完結はまだですが… (2022年4月25日 21時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
cocoa152(プロフ) - みこち様、初めまして。コメントありがとうございます✨楽しんで頂けて嬉しいです(*≧▽≦)読みに行かせていただきますね♪ (2022年4月25日 18時) (レス) id: 5021f8e528 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:のら | 作成日時:2022年3月26日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。