宇随家2 ページ2
『宇随!!Aは俺たちと違い呼吸が使える訳では無い!それを忘れて、無茶をさせないようにしてくれ!!』
杏寿郎はAの後ろから天元に声をかける。
『分かってるつってんだろ!地味に何回も同じこと言うんじゃねぇよ!…てか、お前も来れば?』
杏寿郎の言葉に言い返した天元が、ふと思いついたように杏寿郎に声をかける。
『む!?』
『そんなに心配なら、着いてくればいいだろ?任務、夕方まで入ってねぇんだろ?』
天元のその言葉を聞いた杏寿郎は、ふむ…と口元に手を当てたあと、大きく頷いた。
『では、そうさせて貰おう!!!』
こうして天元・杏寿郎・Aの三人で、宇随家へと向かうことになった。
「宇随さんのお家も大きいですね…」
(宇随さんのお家って聞いてたから、もっとゴテゴテした派手派手なお屋敷かと思ったけど、普通の日本家屋だった…)
Aはぽつりと呟いた後、そんなことを思っていた。
『まぁな!けど地味なんだよなぁ…もっと派手にしてぇよな!!』
(あ…やっぱり宇随さんは宇髄さんだった)
天元の返答を聞いたAは、思わず苦笑をしてしまう。
『手入れが行き届いた良い屋敷だ!!』
杏寿郎はぐるりと見渡した後、大きく頷いた。
『天元様ぁー!!!』
三人が門前で話していると、肩くらいまでの黒髪の女性が、手を振りながらこちらへと駆けて来る。
『須磨か、どうした?』
『いえ、今日はAさんが来ると言っていたので、お出迎えに来ましたぁ〜』
須磨と呼ばれた女性は嬉しそうに答えると、ちらりとAへと視線を向ける。
『貴女がAさん!?はじめましてぇ〜!!』
目が合った途端に手を取られ、ぶんぶんと上下に振られる。
「うぁ!?はい!AAです。よろしくお願いします。」
ぶんぶんと揺さぶられながらAは、必死に返事をする。
『おい!須磨!!止めてやれ!!ったく…。こいつは須磨、俺の嫁の一人だ。』
天元は呆れたような溜息を着いた後、Aに須磨を紹介してくれる。
『はっはっはっはっは!相変わらず元気な奥方だな!』
その姿を見て杏寿郎は笑っている。
「あの!今日からよろしくお願いします!須磨さん!」
やっと手を止めてもらい少しふらつく頭を押え、Aは須磨に深々とお辞儀をする。
『あ!堅苦しいのはなしですよぉ〜!』
須磨はAにそう言うと、にこにこと微笑んだ。
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さや(プロフ) - 更新ありがとぉ〜!いつにも増して引き寄せられるのたまらない(´﹃`)のらは状況を説明してくれる文がほんと丁寧だから、アクスタを前に妄想しながら読んじゃったよ(*ˊᗜˋ*)wいい萌えをありがとう♡!! (2023年2月27日 1時) (レス) @page37 id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)
cocoa152(プロフ) - さや、コメントありがとう♡やっと再開(´;ω;`)待っててくれてありがとうー!!(*´˘`*)♡ (2022年10月23日 21時) (レス) id: 5021f8e528 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - のらの新話がもう読めた(;//Д//)‼すけこまし扱いされてる煉獄さん助かる(੭ु//́Д/̀/)のら再開ありがとぉ♡♡ (2022年10月23日 21時) (レス) @page29 id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - cocoa152さん» 一応お伝えします。鬼滅の妖怪奇談にでているジバニャンやかごめの台詞は、兵庫水軍と犬夜叉異聞路という私の別の作品に在ります。宜しければ其方も是非。まだ完結はまだですが… (2022年4月25日 21時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
cocoa152(プロフ) - みこち様、初めまして。コメントありがとうございます✨楽しんで頂けて嬉しいです(*≧▽≦)読みに行かせていただきますね♪ (2022年4月25日 18時) (レス) id: 5021f8e528 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のら | 作成日時:2022年3月26日 11時