三日月とフラワー(4)【暗殺教室】 (ページ29)

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31-1　堀部イトナ君ページ29

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「今日も生徒は親しみの目で私を見つめ…汚物を見る目！？」

教室に入ってきた殺せんせーに、私達はいつも通りにおはようと声をかけられなかった。

多発している巨乳専門の下着泥棒の件。どの現場でも犯人は黄色の頭の大男でヌルフフフと笑い、謎の粘液が残されているらしく、犯人の特徴は殺せんせーと一致していた。
そんな新聞の記事を見てしまえば、皆こんな反応をしてしまっても仕方がない。

「正直がっかりだよ」

「こんな事してたなんて」

「ちょ、ちょっと待って下さい！！先生まったく身に覚えがありません！！」

「じゃ、アリバイは？」

「アリバイ？」

「この事件があった昨日の深夜、先生どこで何してた？」

「何って…高度1万m〜3万mの間を上がったり下がったりしながらシャカシャカポテトを振ってましたが」

それは一体誰が証明できるというのだろうか…

「そもそもアリバイなんて意味ねーよ」

「どこにいようが大体一瞬で椚ヶ丘市(このまち)戻って来れるんだしね」

「ちょ…」

「待てよ皆！！決めつけてかかるなんてひどいだろ！！」

皆が殺せんせーの容疑を疑う中、磯貝君は殺せんせーを庇った。私も殺せんせーがそんなことするなんて信じたくないけど、今までの殺せんせーの行動を思い出してしまうとどうも信用ができなかった。

「殺せんせーは確かに小さな煩悩いっぱいあるよ。けど、今までやった事といったらせいぜい…」

エロ本を拾い読みする。水着生写真で買収される。休み時間中狂ったようにグラビアに見入る。「手ブラじゃ生ぬるい」「私に触手ブラさせて下さい」と要望ハガキを出す。

「………」

そう殺せんせーの今までやった行動を振り返る磯貝君の表情も段々曇っていった。

「…先生、正直に言って下さい」

「い、磯貝君まで！！先生は潔白です、失礼な！！いいでしょう。準備室の先生の机にきなさい！！」

殺せんせーは自分の理性の強さを証明するために今から机の中のグラビアを全部捨てるらしい。

「見なさい！！机の中身全部出し……て…」

机の中の何冊ものグラビアの中から出てきたのは誰のかわからないブラジャー…

「……！！！」

「…マジか…」

ひなたちゃんが引っ張り出してきた出席簿には、女子生徒の名前の横にカップ数。
もちろん私の名前の横にもアルファベットが書かれていた。