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「遊びィ？ケッどーせロクな…」
「それはケイドロ！！裏山を全て使った3D鬼ごっこ！！」
「ケイ…ドロ…？」
寺坂君は全部喋り終える前に風呂敷を頭に結ばれて泥棒風の格好をさせられてしまっていた。
「追いかける警官役は先生自身と烏間先生」
「何…！？」
「1時間目内に皆さん全員を
「おい！！」
そのかわりに、泥棒役である私たちが捕まったら宿題が2倍になるらしい…
「ちょっと待ってよ！！殺せんせーから1時間も流れるかよ！！」
「その点はご安心を。最初追うのは烏間先生のみ。先生は校庭の牢屋スペースで待機し…ラスト1分で動き出します」
それならなんとかなると判断した私達はケイドロをやってみようという事で、4班の仲良しメンバーで逃げている所だ。
「ケイドロとかなつかしーよな！こんな広いフィールドで高さも使ってやれるなんてワクワクするわ！！」
烏間先生は私達が訓練に飽きない工夫を凝らしてくれるし、殺せんせーはそれを利用して私達の興味を引く遊びにする。もし暗殺側と
逃げている途中で次々と生徒達が烏間先生に捕まっていくのが律ちゃんを通して確認できる。
「やばい。どんどん殺られてく。殺戮の裏山だ」
「逮捕じゃなかったっけ」
「あ、でもこれケイドロでしょ？だったら」
「そうだ！！牢屋の泥棒にタッチすれば解放できる！！さっさと助けて振り出しに戻してやるぜ！！」
そう言って牢屋の方に向かって行った杉野君を追って私達も動くけど、ラスト1分まで牢屋の前から動かないって殺せんせー言ってたし…どうやって殺せんせーの目を盗んでタッチするんだろう…
実際捕まった皆の様子を見てみても迂闊に近づけない。いくら仲が悪くても、烏間先生と殺せんせーのコンビは無敵すぎる。最強の生物と最強の人間が、私たちの宿題を増やすために襲ってくる。
「ヌルフフフフ、泥棒どもが悔しそうに見ていますねぇ。本官がここにいては救出もできまいて」
「くっそ〜…警官のカッコしたとたんに高圧的になりやがって」
「黙らっしゃい囚人ども！！おとなしく刑務作業に没頭したまえ！！」
「刑務作業って…」
「要はドリルで勉強させたいだけだろーが」
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作者名：野乃梅 | 作成日時：2023年7月30日 0時
