三日月とフラワー(2)【暗殺教室】 (ページ21)

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「先生の抜け殻で包んだからダメージは無いはずです。ですが、君の足はリングの外に着いている先生の勝ちですねぇ。ルールに照らせば死刑。もう二度と先生を殺れませんねぇ」

そうイトナ君を挑発して皮膚の柄を変える殺せんせー。

「生き返りたいのならこのクラスで一緒に学びなさい。性能計算ではそう簡単に計れないもの、それは経験の差です。
君より少しだけ長く生き…少しだけ知識が多い。先生が先生になったのはね、経験(それ)を君達に伝えたいからです。
この教室で先生の経験を盗まなければ…君は私に勝てませんよ」

そう言った殺せんせーだったけど、その瞬間イトナ君の様子が変わったのが見えた。

「勝てない…俺が、弱い…？」

その瞬間まるで嵐のように荒れ始めた外。イトナ君からは黒い触手が生えていた。

「俺は強い。この触手で誰よりも強くなった。誰よりも」

教室の中に戻って来て殺せんせーに攻撃を仕掛けようとしたイトナ君だったが、シロさんから撃たれた睡眠薬か何かで眠らされてしまった。

「すいませんね殺せんせー。どうもこの子は…まだ登校できる精神状態じゃなかったようだ。

転校初日で何ですが。しばらく休学させてもらいます」

「待ちなさい！担任としてその生徒は放っておけません。一度E組(ここ)に入ったからには卒業するまで面倒を見ます。
それにシロさん、あなたにも聞きたい事が山ほどある」

「いやだね、帰るよ。力ずくで止めてみるかい？」

イトナ君を肩に背負って出て行こうとするシロさんを引き止めようとした殺せんせー。
触手を伸ばしてシロさんの肩に触れれば殺せんせーの触手は破壊されてしまった。

「対先生繊維。君は私に触手一本触れられない。
心配せずともまたすぐに復学させるよ、殺せんせー。3月まで時間は無いからね。責任もって私が…家庭教師を勤めた上でね」

▽ ▽ ▽

結局シロさんを引き止めることは叶わず、ステージと化した教室を元に戻している私達。殺せんせーは何故か頬を赤らめて触手で顔を覆い隠していた。

「何してんの殺せんせー？」

「さぁ…さっきからああだけど」

「シリアスな展開に加担したのが恥ずかしいのです。先生、どっちかと言うとギャグキャラなのに」

自覚あるんですね…

「シリアスの後に我に返ると恥ずかしい」も殺せんせーの弱点なのかな。