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No.3 ページ3
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「ああ、そうだ」
その言葉の意味を理解した瞬間、僕はあらゆる想像をした。
まず、女子か、男子か。
女子なら可愛い子がいいなぁ。
男子は論外だな。
「おーい、大丈夫か？」
担任の声で僕は正気に戻った。
『あ、えーと、大丈夫です』
僕はそそくさと自分の席に戻った。
＊
「なんの話してたんだよ」
と、アイツに話しかけられた。
アイツは、僕の隣の席だ。
『別に何だっていいだろ』
僕は、一限目の授業の準備をしながら答える。
「よくねぇよ、気になるじゃん」
正直言って、とても面倒くさい。
と言っても、友達付き合いは大切だ。
僕は、筆箱からシャーペンを取り出し、ペン回しを始めた。
『転校生の話』
するとアイツは、またニタァと笑った。
アイツは何回笑えば気が済むのだろうか。
「やっぱりそうか」
アイツ、分かってて聞いてきたのか。
『分かってるなら聞かなくてもいいだろ。なんで聞いたんだよ』
「なんとなく？」
アイツのことだから、面白くない回答をされると思っていたが、まさかここまでとは。
『あっそ』
僕は素っ気なく答えた。
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