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二郎が戻ってきて、再び私の隣に座った。


ライブ映像を流してくれるのは正直ありがたかった。
なぜなら、今回のツアーに参加するにあたり、ゲスト出演のはずなのにほとんど全ての楽曲、企画に出なくてはいけないらしいからだ。
その上MCまである。


私もそれとなく過去のライブ映像を観ながら、復習していた。



「あっ、そうだ」

突如思い出したようにスマホを取り出すと、みんなは不思議そうにこちらを見た。


当日の会場の入り方を言わなくては。


「みんな、当日の会場の入り方教えるね。明日は、私は前日合わせで朝からいなくてバタバタしちゃうと思うから」


スマホで会場の見取り図を表示し、みんなに画面を見せる。


「へぇ〜、オオサカでもデカいライブで使われる会場なんやね」

「三郎、お前ちゃんと聞いとかないとまた迷子になるぞ」

「うるっさいな!前回はたまたまだよ!!」

「まあまあ2人とも落ち着けって…」


それぞれの感想を聞きながら、会場入りの説明を始める。



「まず、みんなはここのスタッフ入り口から入ってね。簓さんはこういうの慣れてると思うから、簓さんについて行けば大丈夫。

簓さん、もしわからなかったら私に電話してくださいね」


「おん!任しとき!」


「それから、今回は空却とか左馬刻さんとか、ありがたいことに17人…だったかな?ディビジョン代表チームのメンバーが来てくれるから変に目立つ行動はしないでね。喧嘩したりとか」


一郎の方を見て言うと、ギクッとした表情をしてから渋々と頷いた。
仮に左馬刻さんとの喧嘩をされたら会場にいるスタッフさんやファンの方に迷惑がかかってしまう。


「それでここからが複雑なんだけど…。
関係者席って普通はメンバーの親御さんとかお友達とかが居るんだけど、今回は私の関係者だけ席の場所を別にしてもらっています。人数が多いからっていうのと、みんなが有名人だからより厳重に」


スマホに表示されている見取り図を拡大して、関係者席周辺を映す。


「こっちのBブロック側がみんなが座る方ね。当日の本番前に私も席まで行くから、みんなちゃんと時間までにいてね」


「「はぁーい」」

これで説明することは終わっただろうか。
二郎と三郎はいよいよだ!といった様子で楽しそうにしている。

「簓さん、当日よろしくお願いします」

簓さんもアイドルのライブは初なのだろうか。とても楽しみな顔をしていた。

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設定タグ:ヒプノシスマイク , 白膠木簓 , hpmi夢   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - 設定も文章の書き方もめっちゃ好きです...!素敵な作品をありがとうございます🥺💗続きを楽しみにしています♡ (2022年4月11日 18時) (レス) @page20 id: d7bba88e32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ウサミ | 作成日時:2022年3月2日 14時

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