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また後で、って健人さんの言葉が
なぜだかすごく嬉しくて、
その日の私は絶好調。
お仕事も楽しくて充実してて、
すごくすごく浮かれてた。
午前の撮影が終わって休憩時間。
ケータリングを早々に食べ終えて、
健人さんのところに
午後用のジャージ衣装を
届けることになっていた。
迷路のようなスタジオ内を抜けて、
健人さんの楽屋の前。
深呼吸して、扉を2回ノックした。
トントン
でもしばらくしても何も応答がなくて、
誰もいないんだと少しだけがっかり。
ちょっとだけ、
お話できると思ったのに。
でも他の俳優さんのこともあるし、
楽屋に衣装を置くだけ置いて行こうと
慎重に扉を開けた。
『失礼します…』
自分でも聞こえるか
聞こえないかくらいの声。
1,2cmの隙間から覗いた楽屋内は、
電気が消えてて薄暗い。
誰もいないのを目で確認してホッとして、
中に入ろうとドアノブを
握った手に力を込めた。
「＿＿＿＿＿＿＿＿だろ？」
その時、確かに部屋の中から
低い声が聞こえてきて。
慌てて扉を開こうとした手を止める。
隙間から覗いてみると、
ドアのすぐ側にある鏡越しに
暗闇の中で動く人影が見えた。
健人さん、かな？
目が暗闇に慣れてきて、
だんだんと鏡に映る人影がはっきりしてきた。
「＿＿＿＿＿＿＿＿＿んっ、」
その瞬間、聞こえてきたのは
さっきとは違う女の人の声。
それも、甘ったるい。
鏡の中の健人さんであろう人影が、
誰かを後ろから抱きしめていることに
気付いたのはそのときで。
『…っっ、』
まるで獣のように、
後ろから身を乗り出して
女の人の唇に噛み付いた。
「…っ、やぁ、」
「っ、静かにしろ」
低いドスのきいた声でも、
健人さんだってわかってしまう。
夢中でキスする2人を
鏡越しに見つめることしかできなくて。
いつの間にかその場に座り込んで、
視界は涙で何も見えなくなっていた。
なんで、今なの。
どうして、今、
健人さんへの"好き"に
気付いてしまったんだろう。
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KANTO LOVE - ケンティーが、まさか他の女の子と!!自分まで嫉妬したw (2019年3月30日 14時) (
レス) id: 367f723e61 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - 気になる… (2019年3月19日 21時) (レス) id: 29a6e26902 (このIDを非表示/違反報告)
そる(プロフ) - この先の話を自分で勝手にこうなるのかな？いや、そうじゃなくてこうなるな。（語彙力）だとか妄想してますwこのお話の続きが気になるので更新待ってます！ (2019年3月1日 22時) (レス) id: 3499da60d4 (このIDを非表示/違反報告)
ぱ - 続き待ってます。 (2018年4月5日 0時) (レス) id: 3f46e88231 (このIDを非表示/違反報告)
Ayano(プロフ) - このお話とても好きです！続き気になります！！更新できればして欲しいです...。 (2018年3月30日 21時) (レス) id: 6847e2e2ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：希
| 作成日時：2016年8月19日 11時
