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向かい合ったはいいものの、
"大嫌い"と言って突き放したのが
2人だけで会ったのが最後であって。
健人さんはきっと理由もわかってない。
そんな私が健人さんの目を見れるわけもなく、
話し始められるわけもなく。
ただただ、健人さんの言葉を待っていた。
「…のさ、」
長い沈黙のあと、
ようやく健人さんの口から聞こえたのは
あまりに小さな声。
聞き取るのに精一杯で、
少しだけ顔を上げたら
健人さんが大きく息を吸ったのがわかった。
「…理由、説明してなんて言わない。
Aちゃんが俺のこと嫌いになったなら、
無理に関わってくれなんて言わないし…
ほんとはこれも、
言うか言わないかずっと迷ってた。」
「でも、どうしても最後に言いたかったから」
健人さんの声、震えてる。
「…おめでとう、専属の話」
『え…？』
思いがけない言葉に思わず顔をを上げたら、
初めて健人さんと目が合う。
私、大嫌いって言ったのに。
少なからず健人さんのこと、
傷つけたのに。
私を見つめる目はやっぱり優しくて、
あったかくて。
ずっと本物だと思ってた、
私が好きになった健人さんのまま。
「こんなに早く夢叶えるチャンス掴むなんてさ、
ほんとにすごいと思う。
Aちゃんになんて言われても、
どんなに嫌いって、拒絶されても、
俺、応援してるから」
「ごめんね、俺と2人で話すのなんて、
もう嫌だったよね」
こんなに弱気な健人さんは見たことなくて。
こうさせてしまったのは
他の誰でもない、私自身なんだけど。
健人さんはいつまで私に嘘をつくの？
これじゃまるで、
私が悪者みたい。
「どうしても最後に言いたかったんだ。
今までありがとう」
どうして健人さんが泣きそうな顔をするの？
いつまで演技してるの？
最後に私に向かって
力なく微笑んだ健人さんが
何も言わずにドアの方に向かってく。
私が頭で考える前に
"行かないで"って心が叫んでて。
でもその言葉が口に出ることはなくて、
私の後ろで扉は閉まる。
"大嫌い"って言ったのは私なのに。
最低なのは向こうなのに。
まだこんなに好きだって、
気付いちゃったじゃん。
続く (更新停止中)
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KANTO LOVE - ケンティーが、まさか他の女の子と!!自分まで嫉妬したw (2019年3月30日 14時) (
レス) id: 367f723e61 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - 気になる… (2019年3月19日 21時) (レス) id: 29a6e26902 (このIDを非表示/違反報告)
そる(プロフ) - この先の話を自分で勝手にこうなるのかな？いや、そうじゃなくてこうなるな。（語彙力）だとか妄想してますwこのお話の続きが気になるので更新待ってます！ (2019年3月1日 22時) (レス) id: 3499da60d4 (このIDを非表示/違反報告)
ぱ - 続き待ってます。 (2018年4月5日 0時) (レス) id: 3f46e88231 (このIDを非表示/違反報告)
Ayano(プロフ) - このお話とても好きです！続き気になります！！更新できればして欲しいです...。 (2018年3月30日 21時) (レス) id: 6847e2e2ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：希
| 作成日時：2016年8月19日 11時
