彼らの思惑(ﾘｸｴｽﾄ) ページ7
志麻さんに危機管理能力云々言っておきながら、こんなことになるとは。
歪む視界の端に映った志麻さんとセンラさんのニヤついた顔に、戻ったら絶対殴ると決めた。
＊
shima side
「なんですか、これ」
テーブルに処狭しと置かれた豪華な食事の数々。
それを見たAは「一体何を企んでるんですか」と疑いの目を向けてきた。
「いや、うらさかの件もあったしお前に迷惑かけたなぁと思ってそのお詫び」
「.......本当に？」
「本当。ええから食べようや。奮発して注文したんやで？」
「坂田が待てできないから早く食おうぜ」と言ううらたさんに、ようやくAは食事に手を付け始めた。
うらさか幼児化事件以降、俺とセンラさんが待ちに待った日。
例の酒をAに飲ませるのだ。
アルコール耐性があると効果はないようだけど、幼児化しなくとも度数の高い酒を飲ませるのだから酔っ払った彼女を見れるはず。
我ながらゲスい考えだなとは思うけど、あの恩恵にあずかれなかった身としてはこのチャンスを逃すわけにはいかない。
「ほらお酒もたーんもあるから飲み？」
「...センラさんは飲まないんですか？」
「飲むよ？でもいつもお世話になってるAちゃんにお酌せなねぇ」
別の瓶に移した例の酒をコップに注ぐセンラさんはニコニコしながらそれをAに押し付けた。
「これなぁ京都から送られてきたええ酒なんよ。めちゃくちゃ美味しいから是非Aちゃんに飲んで欲しいなぁて」
「え！俺も飲みたい！」と空気の読めない坂田を抑え、「俺も飲んだけど美味かったで」と笑うと、Aは少し匂いを嗅いでからコップに口をつけた。
「...美味しい！」
「やろ？たくさんあるから飲んで飲んで」
宴ははじまったばかり。
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白猫(プロフ) - とても面白かったです！これからも更新頑張ってください！ (2019年12月22日 23時) (
レス) id: 84c6b64b23 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです！その後話がもっと欲しい！あわよくば誰かと結ばれてほしい！けどそれは難しいか… (2019年10月22日 23時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
しゅん - 更新最近無くて心配です、、、。大丈夫ですか？ (2019年8月17日 11時) (レス) id: d06adecc91 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - リクエストを書いて下さりありがとうございます！凄く良かったです(^^)これからも更新頑張って下さい！ (2019年5月29日 22時) (レス) id: 38fa8cf13e (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - うらたんorさかたんENDがいいなぁ(( (2019年5月26日 12時) (レス) id: 28e750a0f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まろまゆこ | 作成日時：2019年5月2日 17時
