＊ ページ28
それにしても今回はどうすれば戻るのか。
お酒じゃないから酔いが冷めるまでって言うのも分からないし...。
食べ物だから消化されたら、とか？
なんて頭を捻っていると、
「.....ん？」
視線を感じる...。
うらたさんと坂田さんに抱っこされている2人が大きな瞳でジーッとこちらを見つめていた。
「...くそ、可愛いな」
「心の声漏れてるぞ」
考えてもしょうがない。
前回のように癒されよう、としゃがんで両手を広げた。
「おいで？」
「わーい！」
「あほ！お前じゃねぇよ！」
「い、痛っ！本気で蹴ることないやんかぁ！」
笑顔で駆け寄ろうとした坂田さんにうらたさんが蹴りを入れた。
「ちょっと！大きい声出さない！泣いちゃうじゃないですか！」
うらたさんの腕から降ろされた志麻さんの目に涙が溜まっている。
「あー、あのお兄さん達怖いねぇ？ほら、よしよし」
と抱きしめようとすると、
「...え、」
「お前、嫌われてんじゃねぇの？」
志麻さんはうらたさんの足にしがみついた。
子供に嫌われるなんて初めてで、かなりショックだ。
「.....おねえさん、僕ぎゅーしてほしい」
代わりにとてとてと歩いてきたセンラさんを思い切り抱きしめた。
「センラずるい！！」
「仕方ねぇだろ。今は子供なんだし」
足にしがみついたままの志麻さんの頭を撫でながら、うらたさんが言う。
坂田さんは拗ねたように口を尖らせているけど、あなたにはさんざん癒されたのでもういいです。
「あー、可愛い。小さい...」
(背の高いセンラさんを抱きしめる日が来るとは)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1669人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白猫(プロフ) - とても面白かったです！これからも更新頑張ってください！ (2019年12月22日 23時) (
レス) id: 84c6b64b23 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです！その後話がもっと欲しい！あわよくば誰かと結ばれてほしい！けどそれは難しいか… (2019年10月22日 23時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
しゅん - 更新最近無くて心配です、、、。大丈夫ですか？ (2019年8月17日 11時) (レス) id: d06adecc91 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - リクエストを書いて下さりありがとうございます！凄く良かったです(^^)これからも更新頑張って下さい！ (2019年5月29日 22時) (レス) id: 38fa8cf13e (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - うらたんorさかたんENDがいいなぁ(( (2019年5月26日 12時) (レス) id: 28e750a0f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まろまゆこ | 作成日時：2019年5月2日 17時
