夏の魔物(ﾘｸｴｽﾄ) ページ21
「お...、お前.....！！」
「.......なんですか」
更衣室から出てきた私を見た志麻さんは、何か言いたそうに口をパクパクさせた。
「なんでそんなもん着てんねん！脱げぇ！！」
「ちょ、引っ張らないで！セクハラです！」
上下に着込んだラッシュガードを脱がそうと手をかけてくる志麻さんから必死に逃げる。
その様子に他の3人は呆れたような顔をしていた。
「まぁ、Aに少しでも期待した俺らがバカだったよ」
「どういう意味ですか、うらたさん」
＊
「プール？」
4人を家に送り届けたあと、少し家の片付けをしていると田中さんがやってきた。
「皆で行ってこい」と手渡されたのはとあるレジャー施設の無料入場券。
どうやらお得意さんから貰ったらしい。
「ご家族で行けばいいのに」
「いやぁ、今子供が熱出しててな。期限も近いしまぁ慰労も兼ねて」
「慰労.......」
「へぇ、楽しそうなとこじゃん」
「水着...生足.....」
「泳げへんのに.....」
「浅いとこもあるし、ほら食べ物のお店もいっぱいあるんやって」
「...この4人連れて慰労になるって思ってます？」
「たまには仕事忘れて楽しめ」
「な！」と笑った田中さんは押し付けるようにチケットを渡し帰って行った。
行くのは次の休みの日。
正直行きたくない。
「あの、私...」
「もちろん来るよなぁ？Aちゃん」
「へ？いや...あの、センラさん。私は遠慮...」
「志麻くんは人様の生足舐めるように見るだろうし、坂田はうっかり溺れるかもしれん。うらたんは小さいから迷子になるかも.....誰が止めるんやろなぁ」
「おい！どういう意味だ」といううらたさんのツッコミを無視して、センラさんがにじり寄ってくる。
「ちなみに俺は酒を飲む」
「行きます！！」
「え、ほんま？ありがとうなぁ」
この確信犯め！
にっこりと悪びれる様子もなく笑うセンラさんを睨み付けるも、なんの効果もなかった。
「...そもそもお酒飲んで泳いだらダメですから！」
「え？センラ大人だからそんなことしませんよ〜」
(腹立つ！)
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白猫(プロフ) - とても面白かったです！これからも更新頑張ってください！ (2019年12月22日 23時) (
レス) id: 84c6b64b23 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです！その後話がもっと欲しい！あわよくば誰かと結ばれてほしい！けどそれは難しいか… (2019年10月22日 23時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
しゅん - 更新最近無くて心配です、、、。大丈夫ですか？ (2019年8月17日 11時) (レス) id: d06adecc91 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - リクエストを書いて下さりありがとうございます！凄く良かったです(^^)これからも更新頑張って下さい！ (2019年5月29日 22時) (レス) id: 38fa8cf13e (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - うらたんorさかたんENDがいいなぁ(( (2019年5月26日 12時) (レス) id: 28e750a0f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まろまゆこ | 作成日時：2019年5月2日 17時
