おかあさんではありません！4【歌.い.手】

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urata side

『いやぁ〜もうすぐライブですね』

今日は久しぶりに4人で生放送をしている。
間近に迫ったライブについて話そうと思ったからだ。
直前になってAが片付けがどーとか言っていたけど、先に告知していたこっちを優先した。
明らかに機嫌を損ねたがまぁ、あとで適当に労いの言葉でもかけとけば単純だから機嫌も直るだろう。

『今回のライブはすごいねんで！』
『さかたん、張り切ってるなぁ〜』

なんて他愛もない話をしていたら、

「こらあぁぁぁ！！！白いTシャツと色物分けろって何度言った分かるんですか！！色移り取れないんですよ！あと志麻さん、セーターはネットに入れてください！坂田さんはポケットにティッシュいれたまま洗濯機入れるな！センラさんは靴下丸めたままにするなー！！！こちとら休みなんですから余計な仕事増やすなー！！」

突然自室のドアが開き、肩で息をしながらがAが怒鳴り込んできた。

＞だれ？
＞え、もしかして例マネージャー？

一気にコメントがザワつく。

「おい、お前、今何やってるか分かってんの？」
「.......え？」

Aは俺らとパソコンを交互に見比べた後、顔を真っ青にし、「すみません！」と絶叫して部屋から出ていった。
あれだけ炎上炎上言っていた本人が何やってんだと、思わず頭を抱えた。
しかし一刻も早く弁解しなければとマイクに向かうも、「うらたん、これ」とセンラが画面を指さした。

＞色移り最悪じゃん
＞さかたん、ティッシュはダメだわ...
＞こらって久しぶりに聞いたわww
＞マネって言うよりおかあさんみたいw
＞センラさん靴下丸めたまま洗濯機に入れるタイプなんだ...
＞休みなのに浦島坂田船のお世話してんの？可哀想
＞自分たちでやりなよww

予想と反して画面に流れたのはAに対する同情の声。
これってもしかしてチャンス？

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