-7- youside ページ7
やっぱり辛かった。
本当は分かってた、大丈夫じゃないって。
だけど辛くないって必死に思い込もうとしてた。
けれどもう抑えようのない感情が容赦なく私を襲ってくる。
別れるきっかけを作ったのは私なのに、ドンへにひどいこと言って傷つけたのは私なのに。
ごめんねって謝りたい。
傷つけてごめんなさいって謝りたい。
『付き合ってるだけで幸せだったのに…っ、私が我慢してればきっと今でもーーー』
EH「付き合ってただろうな。でもさ、それの何が楽しいわけ？メールもしない電話もしないデートもしない。形だけの関係で何が楽しいんだよ？付き合ってるだけで幸せ？ないない、ありえない」
『それでもドンへと繋がっていられる。今はもう連絡先も削除しちゃって、連絡取りたくても取れない』
EH「あのまま付き合っててお前らの未来に何があんの？」
急に突きつけられた言葉。
私はまだドンへが好き。認めるよ。
でももう、ドンへは戻ってこないでしょう？
『きっともうドンへは、私のこと嫌いだよ』
EH「何で信じてやらないんだよ。また告白するって言ったんだろ」
『だって……、』
EH「会いたいのか会いたくないのかどっちなんだよ！」
『……会いたいよ‼‼、なんで怒鳴るの⁈』
胸が苦しくて、呼吸が荒くなる。
ヒョクは優しかったり怒ったり、一体何がしたいの？
EH「本当のAは今のAだろ？」
『……どういうこと…なに…？』
EH「感情むき出しに思ったこと言って泣いて怒って…それがAだろ。きっとあいつに会うまではそうだったはずだ。けどドンへといるときのAは言いたいこと我慢して感情押し潰していつもニコニコしてた。何でさ、ドンへに対して我慢するんだよ」
『それは…、だって、好きな人といる時は楽しくしたいじゃない。険悪な雰囲気になりたくないじゃない。私が我慢すればケンカすることもなく平和に−−−』
EH「だから、それの何が楽しいの？」
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作者名：のぞみ | 作成日時：2019年10月27日 23時
