SJ...Sweet story... (ページ5)

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子供みたいな独占欲。 LT ページ5

『週末のライブ行くからね！』

「えっ、ホント⁈チケットは？」

『もちろんあるよっ。お母さんと観に行くから♪』

「うわー嬉しい‼見てて、最高のライブにするから」

『うん、期待してる^^』

夜ご飯を一緒に食べていたとき、嬉しい知らせ。
今まで仕事がかぶったりで中々ライブに来てくれることがなかったから、本当に嬉しい。
ライブを楽しみしてくれてるのが伝わってきて、やる気がみなぎる。

そして、ライブ当日。
席を聞き忘れてしまったけど、アリーナかなぁ。だといいなぁ。
なんてことを考えながら準備を進める。
開演して、たくさんの歓声に迎え入れられてステージの幕開け。
花道を進んでいくとき、ファンの顔を一人一人見ながらAの姿を探してた。

「(いないか…)」

スタンドかもしれないな、とちょっと残念だったけど。
でも会場にいることは確かだからそれだけで十分だ。
精一杯やろう！とさらに意気込み、客席の反対側を見た瞬間、その姿を見つけたんだ。

『トゥギー！^^』

ファンのたくさんの歓声の中、しっかりと聞こえた、俺を呼ぶ声。
いつもはジョンスなのに、周りを気にしてかトゥギって。

「(いた！あそこか！あ～今日もかわいい～///)」

思わずニヤケる顔が抑えられない。
ファンとAに向けてウインクをするとその場はさらに歓声が大きくなる。
笑顔で応援してくれてるからダンスにも気合が入るぞー！
と、思ってたとき。

『キャー‼‼///』

明らかに俺とは違った歓声をあげて、視線を外された。
誰のこと見てるんだ⁈と視線の先を探すけど、なんせ人が多くてわかんない。
もう一度Aを見ると

『絶対目あったー‼‼///キャー‼‼///』

俺じゃないことは確かだ。
え、待って、俺は？
でも俺の混乱をよそに曲はどんどん進んでいく。
間違いかもしれない、とメンバー達の近くに行きAの方をちらっと見るが全く視線が合わない。誰か他の男のことを見ている。

「(なんで俺のこと見てないんだよ～‼；)」

そんな状態のまま、ライブは終了。
なんだかモヤモヤしながらも感想が聞きたくてAを楽屋に呼んだ。

『ジョンス！お疲れ様ー^^』

「ありがとう！^^ どうだった？」

『さいっこうだった‼あんなかっこいいんだね、また観たいなー！』

会ってすぐにハグをして、俺の機嫌は回復。
いつも以上の笑顔でライブの感想を話してくれる。