SJ...Sweet story... (ページ33)

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メイクアップ RW ページ33

『ねぇリョウク。恥を忍んでお願いがあるのっ』

「？なに？」

『メイク教えてっ』

「え、僕が？(笑)」

笑い事じゃなくて、本気ですっ！
だってリョウクの方が上手なんだもん…。
デートの約束をして、会ったそうそうそんな頼み事をする私に、冗談でしょ？みたい顔して笑ってるリョウク。
そりゃ彼氏が彼女に教えることじゃないのはわかってるけど…！

『同期にね、メイク似合ってないって言われたの。それは自分でも薄々わかってたんだけど…でも何をどうしたらいいのかわからなくて』

「で、僕に？」

『そう！リョウク仕事でもメイクしてるし上手だし、お願い！教えて…？』

「まぁいいけど…その前にご飯食べよ？」

お昼ご飯を食べた後、欲しかった服を買ってから予定を変更して家へ。
メイク道具を用意してすっぴんに戻って鏡の前へ。

『先生、お願いしますっ』

「はーい(笑)じゃあスキンケアからね」

『んー♪』

パチパチと化粧水を慣れた手でつけてくれる。
こうした方が毛穴が開くよとか、その都度教えてくれる。
そして次々と進んでいきいつの間にかアイメイク。

『シャドウね、今度変えようかなーと思ってるんだけど何色が－－－』

「今は黙ってじっとしててねー^^」

『…あい』

完成して、鏡を見ると。
ほんとに同じ道具でしたのっていうくらい、変わってた。
くすみもなくて、ファンデーションがキレイに肌になじんでる。
アイラインだって私がひいたのとまるで違う。

『すごい…』

「もっとかわいくなったね^^ Aは少し丸顔だから、この方がいいと思うよ」

『もう一度教えて、明日からやるっ！』

それから一つ一つ丁寧に教えてくれて、まるで違う自分に変身していく。
今までのやり方が全然ダメだったって痛感した。

『リョウクありがとう～すっごく為になった！』

「ううん、僕もスタイリストさんに流行りのメイクとかAに似合うシャドウ探しておくね」

『ありがとう、今度ご飯奢るね！』

「いいよお礼は。キスだけしてくれたら充分^^」

『…///』