SJ...Sweet story... (ページ19)

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コンコン、

ガラッ

『失礼します～…』

ノックすると扉が開けられ、恐る恐る中に入る。
すぐにヒョクチェを見つけて、手招きしてくれたのでそこまで行き隣に座った。

『他の方は？』

「後ろで寝てるよ。だからあんまり大きい声出さないようにな」

『そっか。…にしてもすごい人気だねービックリしちゃった』

「ふっふっふ^^ みんな俺のファン」

『絶対ウソだ(笑)でも今日バレンタインだし、たくさんチョコもらったでしょ？』

「そりゃあ。でも多すぎて食べれない」

『可愛い子たくさんいたし、ドキッとしたりして』

「まぁ、否定はしないけど」

…そうだよね。聞いといて何ショック受けてるんだろ。
人気なのはわかってたじゃん。チョコもらうに決まってるじゃんね。
キレイな格好してお化粧もバッチリした女の子達と、普段と変わらない服装にメイクだって平凡な私とじゃ、比べる対象にもならない。
そんな人気者に告白しようなんて、バカだな。
ドキドキしてた自分がバカみたい。。

『じゃあこれ、いらないよね』

「、なにこれ」

どうやって渡そう…って考えてたチョコの入ったラッピング済みの手のひらくらいの大きさの箱。
ほんとはヒョクチェに開けて欲しかったけど、自分でリボンをほどいて開けた。

『美味しそうだったからヒョクにあげようかなぁと思って買ったの。でもたくさんもらったんならいらないよね』

一つ手に取り、食べようとした。
でも口に入る前に、そのチョコを手にした手を強く握られ止められた。