4話 ページ5
いろんな部活をまわっている、
今は軽音部の見学をしている。
楽しそうな部活もあったけれど今はマネージャーのことしか考えられない。
すると隣で文野さんが言った。
友華「…私…軽音部に入る…」
『え？文野さんも男子バレー部のマネージャーしないの？』
友華「え？しないしない！ていうか私今軽音部に入るって決めたし！」
久斗「は？軽音部ってお前やったことあんのかよ、」
友華「やったことないけど悪い？だって初心者大歓迎って書いてあるじゃない。私体験させてもらうから後は二人で回ってていいよー、」
そう言い残して文野さんは行ってしまった。
久斗「ったく、アイツは。ごめんな、どこ見に行きたい？」
『え、私特に入りたいところとかないから…』
久斗「んじゃーさ、男子バレー部見に行こうか、マネージャーのこと、考えてくれた？」
そう言って私の顔をのぞきこむ彼を見て顔に熱が少し集まる。
それがばれないように下を向いた。
『まだ、考えてる。』
久斗「まぁ無理にとは言わないよ、だけどやってほしいな、」
やってほしい、か…
体育館の中に入ると熱気が伝わってきてボールの弾む音が響く。
「おっ、来た来た！」
そう言ったのはバレー部の主将らしき人だ。
久斗「ちわっス、」
高江くんが礼をしたので私もしておく。
「こいつが待望の１年。高江久斗な、」
そう言って紹介している。
『高江くん、知り合い？』
久斗「あれ？言ってなかった？俺ここの高校推薦なんだ、バレーの。で、ここの主将が俺の中学の先輩。」
「お？そっちの子はマネージャー希望か？」
久斗「あ、そうです。考えてもらってます。」
「さすが、モテる男は違うね、文野は今日いないのか？」
久斗「あ〜、あいつ軽音部入るとか言ってたんで置いてきました。」
「ハハハ〜さすが文野、」
高江くんの中学の先輩でさえ文野さんと高江くんの事知ってるんだ、
二人ってすごい長い付き合いなんだな…
「で、マネージャーさん？入部どうする？」
急に話をふられて驚く。
『えっと、』
高江くんにやってほしいと言われた。
こんなに必要とされたのは初めてだし、まだ入学式のお礼もできてない。
『私…やります。』
続く (更新停止中)
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作者名：ゆめ・ののからす x他1人 | 作成日時：2019年2月7日 18時
