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「1人違うみたいだが………やめるか？」
そう言いながら横目で少年を見る無人。「殺す」という言葉に躊躇いを見せていた少年は覚悟を決めたようにその瞳を燃やす。
「………ふざけんな！男が
真剣な表情を見せた少年をチラッと見た後、無人は組み合わせを発表した。生徒は合計で7人だから、最初の1組が3人で残りは2人ずつ。
それぞれの能力を加味した上での組み合わせだろうから、それについては文句ない。ただ、初っ端から荒れそうで少し心配ではある。
だって………
「厨ニマスクと一緒とか絶対無理だわ！」
「じゃあ退学だ」
「え！？」
………ほらね。あの2人を一緒にしたら当然そうなるよ。まあ、女の子が1人いるだけ、まだマシな方かな。
それと、無人は退学退学って言い過ぎ。口癖になってるじゃん。ロボットじゃないんだからさ。
………あ、そうだ。
『ねえ、無人。私は無人についてけばいいの？』
「ああ。だが、お前からは手を出すな。いいな？」
『んー、まあ、了解。ほどほどに遊んであげますか』
あくまで私たちは受け身の姿勢らしい。生徒たちから攻撃されたときのみ返すって感じかな。
正直、私としては物足りないんだけど………まあ、仕方ないか。さすがに、本気でぶつかるわけにはいかないからね。お楽しみは生徒たちがもっと強くなってからにしよっと。
『それにしても、みんな小生意気でかわいいよね』
「そうか？」
『うん、凄くかわいい。まだ飛べない小鳥がピーピー鳴いてるみたいでさ』
「………お前も相当変わってるよな」
『だって、本当のことだし？』
呆れながらこっちを見る無人だけど、事実なんだからどうしようもないじゃんね。それに、これは貶しているんじゃなくて、褒めているんだよ？勘違いしないでほしいな。
「そろそろ始めるか」
生徒たちの方を見ながら、そう呟く無人。その視線の先を追うと、既に火花が飛んでいる2人の姿が視界に入った。
あの2人って本当に相性が悪いんだね。似た者同士だからかな？仲良くすればいいのに。
「お前らが入った15分後に俺たちも入る」
そう言って扉に手をかけた無人。嫌な音を立てながら、不気味な森が徐々に口を開いていく。
………無事に帰ってくることを祈っているよ。
「それではスタート！」
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バナナプリン - 桃源暗鬼の小説本当にありがとうございます！！更新してくださっている方結構少ないので助かります (11月29日 21時) (
レス) @page36 id: 2d27e83292 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白の騎士 | 作成日時：2023年7月17日 13時
