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「あ、やっと出てきた。お帰り、A君」
遺体安置所を後にし、無人たちの元へと向かっていた私に突如聞こえてきた声。ふと顔を上げると前方に校長の姿を確認できた。
『暇なんですか？』って言いそうになるのをグッと堪え、私は校長の元へ近づく。
『こんにちは、校長。ずいぶんと暇そうですね』
「A君、全然堪えられてないよ」
『ああ、すみません。つい本音が出てしまって』
「A君って、ほんと潔いよねぇ………」
『それはどうも。それで、ご用件は？』
「いやぁ、詳細を伝えるって言ってたことすっかり忘れててさ」
あっけらかんとした校長の態度に私はため息をつく。そうなんじゃないかなとは薄々思っていたけど、やっぱり忘れていたか。
一瞬、軽い殺意が芽生えたんだけどさ、これに関しては私、まったく悪くないよね？言い忘れてた校長が全部悪いんだもんね？
『はあ………それで？話してくれるんですか？』
「うん。ああ、そうだ。君の部屋、使えるようにしておいたよ」
『！』
何気なく発した校長の言葉に私は内心驚いた。少し前まで抱いていた呆れとか殺意とかが吹っ飛ぶくらいの勢いで。
本格的に拠点を
………きっと、それほどまでに重要なことなんだろう。
『………わかりました。それで、具体的な内容は？』
「うん、それなんだけどね_____」
＊＊＊
「_____というわけ」
『………なるほど。そういうことですか』
簡潔に、かつ、わかりやすく説明してくれた校長の話を聞き、ようやく一連の行動の理由に納得がいった。
「どう？引き受けてくれる？」
『そういう話なら断るわけにはいきませんよ。お引き受けします』
「ありがとう」
予想通りの反応を示した私に満足気な校長。最初から、私が断る可能性を微塵も考えていなかったようだ。
内容が内容なだけに私としても断る理由が見つからない。長い道のりではあるけど、これから楽しくなりそうだ。
「それじゃ、兼任になるけどよろしくね」
『………え？』
「え？」
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バナナプリン - 桃源暗鬼の小説本当にありがとうございます！！更新してくださっている方結構少ないので助かります (11月29日 21時) (
レス) @page36 id: 2d27e83292 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白の騎士 | 作成日時：2023年7月17日 13時
