【男主】6人目はふわふわ系元ヤンイケメン男子【コムドット】5

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愁side


Aが点滴を打ってる間やまとに電話をかける



や『もしもし。お久しぶりです』

愁「久しぶり。ごめんな、こんな夜中に」

や『いえいえ、どうしました？』



愁「A、入院になったから」


2、3日だけだけど…って言おうとした瞬間電話の向こう側でドッタンバッタン聞こえてくる


あーあー、慌ててんな…



愁「…やまと？あの」や『どこですか！』

愁「いや、だから」や『すぐ！行くんで！』



A大好きやまとくん…人の話を聞こうよ



や『しゅうさ…ちょ、ゆうた！』


ゆた『ゆうたです、A何かあったんですか？』

愁「おぉ、ゆうた。A胃腸炎で2、3日入院になったから」

ゆた『胃腸炎、結構重い感じっすか』

愁「熱が39℃、吐くのが止まんなくて脱水症状が出てるから先生が念の為入院しろって」

ゆた『結構重いっすね…愁さん仕事っすか』

愁「昼からな」

ゆた『じゃあ昼に様子見に行きます』

愁「おぉ、悪いな。頼むわ」

ゆた『また何かあったら連絡してください』

愁「ありがとう、やまとにも伝えといて笑」

ゆた『はい笑失礼します』



電話を切ってAがいる病室に行くと



愁「お前なんでまた泣いてんだよ…笑」


「うぅ」ってまたポロポロと大きな涙を流すA

俺の顔を見てまた泣き出す



「だってっ…点滴痛いしっ…しゅーさんいないしっ…吐き気止まんないしっしんどいしぃ」

愁「分かったから泣くなバカ、熱上がんだろ」



すごく感動する映画を見ても
ものすごく嬉しい事があっても
ものすごく嫌な事があっても
泣かなかったAがボロボロに泣いてる…



愁「とりあえず俺は一旦帰るから」


そう言うと


「なんでぇ…」


とまたポロポロと泣き出す


愁「お前の着替え取りに帰んだよ。お前の実家にも連絡入れないとダメだろうが」


「んえぇ、やだぁ」


わがままだ…


愁「とりあえず…」




流れるAの涙をふいて目の上に手を被せる




愁「お前はゆっくり寝ろ。起きる頃には多分俺居るから」

「メンバーに…言わないと…」

愁「言ったよ。大丈夫、昼には来るって」

「…しゅうさ…ありがと」




お前は頑張りすぎなんだよ。

どんだけ夜遅くなっても笑顔で弱音も愚痴吐かないのほんとすげぇよ、お前。

昔グレてたのが不思議なくらいだわ




愁「いつもおつかれ」


直ぐに夢の世界に行ったAの頭を撫でて


病室を出た

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