ただのケアマネージャーなんで。 3【桃】 (ページ23)

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朝ページ23

目が覚めると目の前いっぱいに拗ね顔の望。

『おはよ…今何時…？』

望「分からへんけど朝。」

『なぁに拗ねてるの…？』

望「何って、キスの途中で寝るとか、ありえへん…」

あ。
昨日あのまま寝ちゃったのか…

『ごめんね。
　一生分の勇気ふり絞ったから疲れちゃって…』

望「…怒ったもん。」

『どうしたら許してくれる…？』

望「…俺の事、どう思ってるか教えて。」

眠たくてあんまり頭が働かない。
寝ちゃだめだ、望怒ってるって…

早く答えなきゃ…

『だいすき。』

望「…！！」

『今まで、好きにならないように我慢してたから、
　反動で、今すごく望でいっぱい。』

望「もう、ほんま…許す。」

真っ赤な望にぎゅーっと抱きしめられ、
あったかくて望の匂いがして、安心して。

睡魔が凄い。

『のぞむ、あと30分だけ寝ていぃ？』

望「ええよ、起こしてあげる。」

『ありがと、このままぎゅってしててね。』

望の胸元に顔を寄せ、望の匂いに包まれながら眠りについた。

望「この小悪魔はほんま…
　寝起き、やばいわ…」

望が私を起こすまでの30分間、
生殺しだと悶えていたなんて私は知る由もなかった。