ただのケアマネージャーなんで。【桃】 (ページ49)

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消毒ページ49

『言い返せない』

望「それにAが無防備なんもあかんねんで」

ぷくって頬を膨らませて怒る望に
両手でむにゅっと膨らみをしぼませる。

『ちゃんと警戒してたよ』

望「嘘。今だって俺と2人っきりやのにそんな可愛いことして」

『望は私が嫌がること無理やりになんて絶対しないもん』

望「…可愛すぎ。信頼されてんねんな。
　理性総動員なんやで？
　箸が転がってもムラムラする年頃やのに」

『望は望より私を優先してくれるでしょ？』

望「ほんま小悪魔やわ…」

『でも…今回は本当助かったし
　お礼しないとね。何がいい？』

望「なんでもいいの！？」

『ばか、内容によるよ』

望「なーんや。うーん…」

ギリギリのラインを考えてるんだろうな。
一生懸命で可愛い。

望「じゃあ、Aからぎゅーってして。」

望が立ち上がって両手を広げる。

私は少し迷って、でも時間が経つほど恥ずかしい気がして
思い切って望の胸に飛び込んだ。

『…ありがと。望』

抱き着いたままそっと見上げてそう言うと

望は少し固まって、一瞬で真っ赤になって

望「もう！！せっかくぎゅーで我慢したのに！！

　もう無理。消毒するから。」

後頭部を掴まれて少し強引にキスされた。

驚いたけど、目を閉じて身を任せた。

望のキスは、嫌じゃなかった。