スパドラの紅一点 。 3

妄想ドラゴン《 壮吾 》 ページ17

。



ポカポカとした気持ちいい朝 。


少し先で 、 洸希と一緒に 、

楽しそうに会話しながら 、 坂道を登る

愛しい愛しい彼氏の元へ


「 おはよ ーーーー ！！！！ 」

飛び乗る 。



そ 「 おはよーう 。 (( ﾆｺﾆｺ 」

毎朝のことだから 、 彼は慣れている様子()


こ 「 今日も安定にうるせえ〜 笑

んじゃ 、 後は楽しんで ！ 」

空気を読んで 、 先の方へ小走りする田中 。

「 ありがとう 〜 、 今度奢ったる ー ！ 」

こ 「 まじぃ ？！ 頼んだ ！ 」

「 おけ 、 壮吾に言っとく ー ！ 」

そ 「 いや何で俺やねん 笑 。 」



と 、 たわいもない話をしてると


____ ガタンゴトン


そ 「 おっ 、 通ったね 〜 (( ﾆｺﾆｺ ！ 」


鉄オタの彼氏は 、 私との会話よりも

鉄道に集中してしまうことがたまにあります 。


「 も 〜 、 私の話聞いてました ？ 」

そ 「 あぁ 、ごめん 。 もう一回話して ！ 」

好きなことがあるのはいいことだし 、

否定するつもりはない 。


…… けど 、

「 スマホ見てニヤけてるから何かと思えば 、

電車の写真だし 。 私との写真じゃないのかって

何気落ち込むし 。 今も 、 話遮ってまで電車 ？


私と電車 、

天秤にかけたら電車の方が好きじゃない ？？ 」


ふてくされた …… 。

あ ー 、 やってしまった 。

めんどくさいな 、 私 。 でも不安なの 。


そ 「 じゃあ 、 この際だから言うね ？ 」

真剣な顔で見つめる壮吾 。


彼が取り出したのは 、 スマホ 。

そ 「 恥ずかしくて見せてなかったやつ … 。 」

ほんのり頬を赤らめ 、 液晶を私に向ける彼 。


「 …… えっ 、 これ全部 …… 、 私 ？！ 」

そこには 、 私専用のアルバムが 。

友達と爆笑してる私 、 自分の席で寝ている私 、

授業中の私の横顔の写真 。


そ 「 電車を撮るよりも無意識に 、

つい 、のののこと撮ってるんだ 。

嫌な思いさせちゃってたら 、 ごめんね 。


でも俺 、 電車より … っていうか 、

何よりも 、ののが1番だよ！ (( ﾆｺｯ 」


「 …… 壮吾おおおお 〜〜〜 ！！！ 泣

私も好きだよ 、 ごめんね ！ 大好きいい ！！ 」


熱い熱いハグを交わして 、

手を繋いで学校へ行きましたとさ 。



___ ___ ___


れ 「 壮吾 、 ののに抱きつかれすぎ 笑 」

そ 「 いい匂いした 、 笑 」

ら 「 いいなあ 〜 。 」

「 洸希チョイ役 笑 」

こ 「 やめろ 笑 」

妄想ドラゴン《 颯 》→←妄想ドラゴン《 洸希 》

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す