B組 - 198 ページ48
「はい、というわけで脅かす側先攻はB組。A組は二人一組で3分置きに出発」
「ルートの真ん中に名前を書いたお札があるからそれを持って帰ること！」
「脅かす側は直接接触禁止で " 個性 " を使った脅かしネタを披露してくるよ」
ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツさん ( プッシーキャッツさんでいいかな ) の説明を聞きながらウンウンと頷く。
柳ちゃんの脅かしは怖そうだな……唯ちゃんも何気に怖そう。
どんな脅かし方してくるんだろう……と肩を震わす。耳と目塞いでれば大丈夫かな。
「じゃ、ペア決めするからくじ引いて〜」
誰とペアかなぁ……爆豪は嫌だな、できれば障子くんか百ちゃんがいい……!!
心の中で祈りながらくじを引き、ペラリと開く。
書かれていた番号は " 8 " 。
真ん中らへんがいいという私の願いは受け入れられず、一番最後になってしまった。
「うわぁ……最悪だ……百ちゃん何番？」
「4番ですわ。Aさんは？」
「8番……最後だよ……」
シクシクと泣き真似をする私を、百ちゃんが背中をさすって慰めてくれる。
「は、8番……！最後……」
紙を見つめて絶望的な顔をしている出久くん。その言葉の主は彼のようだ。
出久くん？出久くんも8番？
私、出久くんとペアなのかな……？
「出久くん、8番？」
「はぇっ??! う、うん……Aさんも？」
「うん！よかった、出久くんなら大丈夫そうだ……」
爆豪じゃなくてよかった、と失礼なことを思いながらホッと微笑む。出久くんはカァッと顔を赤くしてそれを腕で隠し「僕も、」と短く答える。
だが何となくポケットに手を入れた時、その笑顔が一気に強張った。
「……スマホ忘れた」
「えっ?! 」
緊急事態に連絡するためのスマホ。先生から一応用意しておくようにと言われていたのに、一度部屋に戻った時にそのまま置いてきてしまったらしい。
知らない地で一人になってしまったら大変だ。まだ一組目が出発したところだし、時間はあるはず。
「ごめん、ちょっと取ってくる！」
駆け足で合宿所へと引き返す。
部屋にあるかな……なんて少し焦る。だが、その少しの焦りはすぐに最高潮に達した。
何の合図もなく唐突に覆われた口元。突然止まったためにガクリと首が垂れる。冷や汗が首筋を伝う。
今までに嗅いだことないような焦げた
振り返るよりも先に、私の口を塞いだ人物は耳元で囁いた。
「 見つけた 」
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勝天Runa - とても面白いです！更新頑張ってくださいね！！応援してます！！勝己サイコーー！！ (2021年4月10日 9時) (
レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 185話で夢主が響香ちゃんと話してるところのたくさんがた区さんになっていましたよ！ (2017年11月9日 16時) (レス) id: 36c513e4d9 (このIDを非表示/違反報告)
誰かの裏垢(プロフ) - さっこさん» 物間くんきっと礼儀はあるはずですから！！！わぁ！！嬉しいです！ありがとうございます〜！ (2017年9月8日 18時) (レス) id: b66bb8ed30 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - ご馳走さまに心打たれましたシリーズ最初から影ながらずっと応援させてもらってます(>_<) (2017年9月8日 18時) (レス) id: 7b42043074 (このIDを非表示/違反報告)
誰かの裏垢(プロフ) - 初音さん» ありがとうございます！^^ (2017年9月7日 21時) (レス) id: b66bb8ed30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誰かの裏垢 x他1人 | 作成日時：2017年8月29日 17時
