B組 - 186 ページ36
「わるいね諸君」
相澤先生を尻目に地面に手を当てたプロヒーローに私の予感が再絶頂に達する。
その刹那、動き出した地面にバランスを崩しそうになるが、何とか耐えて私は走った。
「合宿はもう、始まってる」
突如変形した地面によって空中に投げ出されたみんな。重力のままに落ちていく。
私はその複雑に変形した地面を走り、むずついていた背中から解き放つように翼を生やした。
みんなを追いかけて手を伸ばすが、お茶子ちゃんの制服の袖を掠めるだけ。
「私有地につき " 個性 " の使用は自由だよ！」
ばさりばさりと翼を動かして空中から落ちていくみんなを見下ろしながら、私は呆気にとられていた。
……容赦ないな、と。
「さて、私達はーー……あれ？」
平坦に戻っていき、遮られていたものがなくなったからかプロヒーローの一人が空中を彷徨っている私に気づいた。
ハッと我に返り、一度地面に足をつく。
プロヒーローの、髪が跳ねている方の人が「ねこねこねこ!!? 」と言いながら私の方に駆け寄ってきた。
「今の避けたの?! 雄英ヤッバー!! 」
「反射的に……あれ避けちゃダメなやつでしたね」
絶対 合宿の一環じゃん。
大人しく飛ばされているべきだったか、という考えが私の頭をよぎるが、あんなえげつないの分かってたら普通避けるだろ、と私が反論する。
「ま、あそこにいけりゃいいよ！ね、マンダレイ!! 」
「え？あ、そうだね。驚きすぎてボーッとしてたわ。流石イレイザーの生徒」
「……ありがとうございます」
席交換の件をわざわざいうのも面倒だったのか、相澤先生は私を一瞥してからプロヒーロー、マンダレイさんにペコリと頭を下げる。
「それでは、失礼しました」
もう行ったほうがいいと思い、大きく息を吸ってから背中に翼を生やす。
さっきのでもう制服が破けたからもう気にしてない ( ヤケクソ ) 。念のために着替え多く持ってきてよかった。
まぁ、それからは一直線で山のふもとを目指した。空は障害物もないし、5分くらいで着いた。身体も全然軽い。
合宿場前の地面に足をついたのだが、当然のように一人ぼっちだった。
.
山田少年の本名を書く問題で迷いなく " 山田ひざし " と書いてペケになったあげく " ？ " と赤ペンを入れられた誰かさんです。
第二次落ちアンケート作りました！
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勝天Runa - とても面白いです！更新頑張ってくださいね！！応援してます！！勝己サイコーー！！ (2021年4月10日 9時) (
レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 185話で夢主が響香ちゃんと話してるところのたくさんがた区さんになっていましたよ！ (2017年11月9日 16時) (レス) id: 36c513e4d9 (このIDを非表示/違反報告)
誰かの裏垢(プロフ) - さっこさん» 物間くんきっと礼儀はあるはずですから！！！わぁ！！嬉しいです！ありがとうございます〜！ (2017年9月8日 18時) (レス) id: b66bb8ed30 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - ご馳走さまに心打たれましたシリーズ最初から影ながらずっと応援させてもらってます(>_<) (2017年9月8日 18時) (レス) id: 7b42043074 (このIDを非表示/違反報告)
誰かの裏垢(プロフ) - 初音さん» ありがとうございます！^^ (2017年9月7日 21時) (レス) id: b66bb8ed30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誰かの裏垢 x他1人 | 作成日時：2017年8月29日 17時
