B組 - 185 ページ35
それからすぐに終業式が行われ、夏休みに入り、林間合宿当日までは本当にあっという間だった。
「うおっ、切島久しぶりだな！」
「おー！みんな久しぶり！爆豪元気してたか！？」
「うるせぇ」
バスのところでB組と合流した。
みんな久々の切島くんに群がっていく。なんとなくぼーっと見つめていたらふと目があって、切島くんはグッと親指を立てた。
私もそれに答えるように片手をあげる。
「A！」
「一佳ちゃん！」
「A久しぶりー！」
「A組はどう？」
それから、私も一佳ちゃんをはじめとするB組の子と久々に顔を合わせた。みんな相変わらずみたいだ。
口を開こうとしたのだが、天哉くんの「A組のバスはこっちだ!! 席順に並びたまえ!! 」という声に遮られ、「じゃあ、またあとで話そう」と言って別れる。
バスは響香ちゃんと隣だ。
「なんか食べる？お腹空くだろうと思ってた区さん持ってきたの！ほら」
「わ、まじだ！チョコもらっていい？」
「うん！」
いつもポケットに入れてるようなお菓子を広げながら、響香ちゃんとたわいもない会話をして過ごす。
それから一時間後、休憩にバスが止まる。
「休憩だー……」
「つか何ここ、パーキングじゃなくね？」
「ねぇアレ？B組は？」
だが、止まったのはパーキングエリアではなく、山々を見下ろせるような駐車場だった。
駐車場といっても、コンクリートではないし、白線だって引かれていない。
「なんの目的もなく、では意味が薄いからな」
……そういえば、林間合宿だからなぁ。雄英なら何をしてもおかしくない。
「煌めく眼でロックオン!! 」という戦隊ヒーローじみた言葉に頭を抱えたくなった。「キュートにキャットにスティンガー！」
「「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!! 」」
「今回お世話になるプロヒーロー、" プッシーキャッツ " の皆さんだ」
プロヒーロー、ね。
ものすごく嫌な予感がする。
「ここら一帯は私らの所有地なんだけどね、あんたらの宿泊施設はあの山のふもとね」
プロヒーローの方が指さすのは、何度見ようが連なる山々の麓。
予感が私の背中をむずつく。
「今はAM 9:30 。早ければぁ……12時間後かしらん」
その言葉に上鳴くんや三奈ちゃんがバスの方へと走り出すが、もうすでにバスは出ていて、私はプロヒーローの話をじっと耳を澄まして聞いていた。
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勝天Runa - とても面白いです！更新頑張ってくださいね！！応援してます！！勝己サイコーー！！ (2021年4月10日 9時) (
レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 185話で夢主が響香ちゃんと話してるところのたくさんがた区さんになっていましたよ！ (2017年11月9日 16時) (レス) id: 36c513e4d9 (このIDを非表示/違反報告)
誰かの裏垢(プロフ) - さっこさん» 物間くんきっと礼儀はあるはずですから！！！わぁ！！嬉しいです！ありがとうございます〜！ (2017年9月8日 18時) (レス) id: b66bb8ed30 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - ご馳走さまに心打たれましたシリーズ最初から影ながらずっと応援させてもらってます(>_<) (2017年9月8日 18時) (レス) id: 7b42043074 (このIDを非表示/違反報告)
誰かの裏垢(プロフ) - 初音さん» ありがとうございます！^^ (2017年9月7日 21時) (レス) id: b66bb8ed30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誰かの裏垢 x他1人 | 作成日時：2017年8月29日 17時
