B組 - 183 ページ33
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「ーーー……とまぁ、こんなことがあって敵の動きを警戒し、例年使わせていただいている合宿先を急遽キャンセル。行き先は当日まで明かさない運びとなった」
「「「えー！」」」
合宿のしおりをビリビリと破きながら先生が言う。
やっぱりそうだよね……と周りの声を聞きながら考える。当日まで明かさないっていうのはちょっと気になるけど。
「てめェ、骨折してでも殺しとけよ」
爆豪の声に視線を移す。
……何か変わったっぽいけど、やっぱり相変わらずだなぁ。
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「わっ……」
久しぶりに一佳ちゃんと話しに行こうか、と教室を出たところ、曲がり角で誰かとぶつかってしまった。
緊張して床に視線を落としていたからか、前からきた影に気づけなかったのだ。
鈍い痛みが走り、相手の方が図体がよかったためにそのまま後ろに倒れる、が
手首を掴まれ、なんとか転ばずに済んだ。
「……あ、ありがとう、ごめんなさい」
顔を上げると、そこにあった顔はなんとなく見覚えがあって……記憶を遡り、ハッと気づく。
紫色の逆立った髪に目の下の濃い隈。
体育祭で出久くんと闘っていた子だ。
離されない手首に首を傾げると、彼はズイッと顔を近づけた。
鼻と鼻が触れそうになったところで、ピタリと止まる。
「……あんた、癒平 Aだろ」
「うん、そうだけーー……!! 」
頷いた瞬間、身体の自由が効かなくなった。そのままである。
頭がぼやぼやとして、私の意思を邪魔する。
何？……彼の個性？
そういえば録画で見た時も、出久くんを言いなりにしていた気がする。
どういう個性なんだろう。
「ふぅん……たしかに顔は……悪くないか」
ポンと肩に手が置かれ、舐め回すように見つめられる。動きたいのに、動けない。
ダメだ……動け。動け。
スッと目を閉じ、身体の細胞に意識をやる。たしか出久くんは、この時自分の指を傷つけていたはず。
手じゃダメだ。首元へと意識をやり、死滅化させる。
「……、！」
「……何がしたいの？」
私の首元が死滅化、青黒くなったことで彼の意識がいったんズレた。身体の自由が効くようになり、私は彼を睨むように見る。
その死滅化した部分は、すぐに活性化され何事もなかったかのように元に戻る。
彼は少し目を見開いていたが、やがて目を細めた。
「……噂には聞いてたけど、羨ましい個性だな」
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勝天Runa - とても面白いです！更新頑張ってくださいね！！応援してます！！勝己サイコーー！！ (2021年4月10日 9時) (
レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 185話で夢主が響香ちゃんと話してるところのたくさんがた区さんになっていましたよ！ (2017年11月9日 16時) (レス) id: 36c513e4d9 (このIDを非表示/違反報告)
誰かの裏垢(プロフ) - さっこさん» 物間くんきっと礼儀はあるはずですから！！！わぁ！！嬉しいです！ありがとうございます〜！ (2017年9月8日 18時) (レス) id: b66bb8ed30 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - ご馳走さまに心打たれましたシリーズ最初から影ながらずっと応援させてもらってます(>_<) (2017年9月8日 18時) (レス) id: 7b42043074 (このIDを非表示/違反報告)
誰かの裏垢(プロフ) - 初音さん» ありがとうございます！^^ (2017年9月7日 21時) (レス) id: b66bb8ed30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誰かの裏垢 x他1人 | 作成日時：2017年8月29日 17時
