B組 - 105 ページ5
「A!! そこにいるのか?! 」
焦凍は私達の方を振り向く。だが、当然のように視線は合わず、探るように手を伸ばす。
敵は流石にまずいと思ってか、私には何も言わないでまた口を塞いだ。
「んん!! んーん!! 」
それでも私は必死に叫ぶ。
「て、めぇ……!! 」
「ッ……！んー!!! 」
敵は私の手首を掴んでいる力を強めた。
痛い……けど、今はそんなこと言ってる場合じゃない。
焦凍は手探りで声が聞こえる方へと手を伸ばし、そしてーー
「A!! 」
やっとその手が肩に触れた瞬間、敵から私を引き剥がすように私を後ろにやった。
それと同時に敵が焦凍に襲いかかる。
「ここか……!! 」
しかし、敵も焦っていたし、焦凍も強かった。勘と気配だけを頼りにして、その敵を凍らせた。人型の空洞ができた氷がズドンと地面に落ち、やがて敵の姿が見え始める。
それで私は安心しきって、へなりと地面に倒れこんだ。
周りの人からよ、何が起こったのだという視線を感じる。
そして間もなく他のヒーローが到着して、敵は回収された。
「A、立てるか」
「う、ん……」
焦凍に支えながらおぼつかない足で立ち上がる。
「焦凍……どうしてここが分かったの？」
そんなことを聞いてみるが、大方 他のヒーローと手分けをしてたまたまここに来たのが焦凍だったんだろうな、と予想するが、
その予想は外れた。
「匂いだよ」
「え？匂い……？」
「あぁ。お前、甘い匂いがするからな。……あと、前閉めたほうがいいぞ」
「前って……っきゃあ!! 」
慌てて前を隠す。
そういえば、敵に前開けられてたの忘れてた……!!
最初から第2ボタンまで開いていたのだが、今は第4ボタンまで開いていて、ピンクと黒の下着が丸見えだった。
ボタンを閉め直して、「忘れて……」と零す。
……あの敵のことを思い出した瞬間、まるで走馬灯のように先ほど敵にされたことを改めて思い出す。
気持ち悪かった……
キスはまぁいろいろあって慣れてるけど、無理やりされるのは当然ながら初めてだった。
手の甲でゴシゴシと口元を拭う。
「……あの敵に、何されたんだ？」
そんな私に、焦凍が問うた。
それも何故か、眉間に皺を寄せて。
.
やっぱりAちゃんには「きゃあ」って言ってほしかった。うん。
あ、ちなみに轟くん、ちゃんとエンデヴァーさんの許可もらって動いてますからね。
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怪盗黒猫 - 絵が！絵が！上手ですね！凄いです！ (2018年8月5日 18時) (
レス) id: 4410eb4403 (このIDを非表示/違反報告)
りっちゃんナウ(プロフ) - いつも読んでいます！ あんだけこじらせといて物間落ちがいいです笑 これからも更新頑張ってくださぃぃぃい (2018年4月25日 23時) (レス) id: e9d2eacd49 (このIDを非表示/違反報告)
プリン★スポ隊副隊長兼信者兼かぁびぃ(駄作者)愛し隊 - 哺乳類校長先生の命の恩人wwwいいっスね。あなたが書けばとてもいい作品になりそう！ (2018年2月10日 0時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
さくっと - すごく素敵な作品で、此れからの展開にドキドキです！！少し気になったことがありまして… 138話の大丈夫？？！てか＿＿＿のとろこで（名前） B組くんの？！と書いてあるですがA組だと思うのですが…私の理解不足だったらごめんなさい。これからも楽しみに待ってます！ (2017年12月30日 17時) (レス) id: aea0832c94 (このIDを非表示/違反報告)
誰かの裏垢(プロフ) - 桜さん» すごく嬉しいです……！ありがとうございます……!!! (2017年9月27日 21時) (レス) id: b66bb8ed30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誰かの裏垢 x他1人 | 作成日時：2017年8月22日 17時
