B組 - 130 ページ30
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ーーー1日前のB組。
「さて、今日はみんなに言うことがある。何かはもう分かるな？」
ホームルームの時間に、管先生がいつになく真剣な表情で話し始め、それに呑まれるように教室中が静まり返る。
Aのことだろうと、ほとんどが察した。
Aがいないことには勿論、教室にいる全員が気づいていた。彼女は人当たりが良かったから、いないと違和感があったのだ。
言うことといったら、それくらいしか思いつかなかった。
「Aのことだが、
「え……？いろいろってなんですか？」
「うーん、まぁ、いろいろだ」
高校生の暴走が起こしたこの事件は、ニュースにはなっていなかった。
街にまだその残骸があっても、どうせ敵だろうと誰も気にもとめないし、それと関連付けるのは到底不可能だった。
取蔭の質問に対し、管先生は言葉を濁す。
「今はだいぶ良くなったらしいが、時間があったら見舞いにでもいつまでやってくれ。きっと暇してるから」
管先生はAの個性についてよく分かっていたし、この数ヶ月でAがどれだけ心優しく、また忍耐強いかは十二分理解していた。
だから、多分Aならもう大丈夫だろうということはもう分かっていた。
先生の話が終わり、一時限目の前では、だいたいの生徒が心配そうな表情を浮かべ、「どうしたのだろうか」とAの話題を上げている中、
物間ただ一人は その色を一切見せずに、だんまりとしていた。
「拳藤」
生徒の中ではただ一人事情を知っている拳藤は、何も言わずに俯いていたのだが、そこに鉄哲が声をかける。
拳藤が顔を上げた時に映った鉄哲の瞳は、真剣そのものだった。
「……何？」
「何か知ってるだろ。お前」
「…………、」
拳藤はまた顔を伏せる。
「心配なのお前だけじゃねぇんだよ」
「……分かってる」
鉄哲は本気でAのことを心配していたし、管先生の不十分な説明じゃ納得できていなかった。
それに対して拳藤は分かってるの一言だけ。
あまり口に出すのは嫌だったし、何より自分が言ってしまっていいものなのか、拳藤には分らなかった。
「おい、じゃあ何なんだよ。Aに何があったんだよ」
「僕は知ってるよ」
そう答えたのは拳藤ではなく、物間だった。
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怪盗黒猫 - 絵が！絵が！上手ですね！凄いです！ (2018年8月5日 18時) (
レス) id: 4410eb4403 (このIDを非表示/違反報告)
りっちゃんナウ(プロフ) - いつも読んでいます！ あんだけこじらせといて物間落ちがいいです笑 これからも更新頑張ってくださぃぃぃい (2018年4月25日 23時) (レス) id: e9d2eacd49 (このIDを非表示/違反報告)
プリン★スポ隊副隊長兼信者兼かぁびぃ(駄作者)愛し隊 - 哺乳類校長先生の命の恩人wwwいいっスね。あなたが書けばとてもいい作品になりそう！ (2018年2月10日 0時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
さくっと - すごく素敵な作品で、此れからの展開にドキドキです！！少し気になったことがありまして… 138話の大丈夫？？！てか＿＿＿のとろこで（名前） B組くんの？！と書いてあるですがA組だと思うのですが…私の理解不足だったらごめんなさい。これからも楽しみに待ってます！ (2017年12月30日 17時) (レス) id: aea0832c94 (このIDを非表示/違反報告)
誰かの裏垢(プロフ) - 桜さん» すごく嬉しいです……！ありがとうございます……!!! (2017年9月27日 21時) (レス) id: b66bb8ed30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誰かの裏垢 x他1人 | 作成日時：2017年8月22日 17時
