B組 - 123 ページ23
「それはどうして？」
「……友達にお気に入りのぬいぐるみを破かれて、……あんまり記憶にないんですけど」
救けを求めるようにお母さんの方を見ると、お母さんは頷いて話し始めた。
「はい、まだ5つで個性が出たばかりでしたし、ちゃんとした感情も成ってなかったので、聞いただけでは今回よりもひどくて……」
「肩・足・腕の関節脱臼、肘関節捻挫・骨折、腰椎分離症、全身複雑骨折など……」
「えぇと、つまり死んでもおかしくない、というか、寧ろ生きているのが奇跡なくらいの怪我で……」
「ただ、今より個性が安定していなかったので完全完治には3日かかりました。意識が戻ったのは1週間後です」
一佳ちゃんは想像したのか「う"……」と唸り声を上げる。
私……そんなに酷い傷だったっけ……？
自分でも血の気が引くのが分かる。
「個性の暴走で受けた怪我に加えて、自分を抑えようとして傷つけていたので、さらにひどく」
「……そのおかげで被害は小さなもので抑えられたんですけど……」
「……ふーむ、治癒にも戦闘にも向いているけど、代償が大きい、ってわけか……」
「はい。……ですから、もう二度と起こらないように配慮していたのですが……今回のことがあって」
「A。温厚な君を怒らせたのは誰だい？」
息がつまりそうになる。
……誰が私を怒らせた？
そんなの決まってる。
でも、彼だって……彼にそうさせたのは、私のせいだ。
こんな、私のせいで彼の成績が落ちたりしたら、可哀想じゃないか。
私ら、どこまでもおせっかいだった。
「……いえ、誰と言うわけではなくて、私が勝手にーー」
「物間です。あいつのせいです」
私の言葉を遮ったのは、一佳ちゃんだった。
何を言うの、と顔をあげるが、一佳ちゃんは真剣そのもので。瞳の中には怒りが見えた。
はっと息を呑む。
「B組の、個性が【コピー】の子だね？」
「はい。あいついつも何かとAにつっかかって、皮肉ばかり言うんです」
「それはAだけに？どうしてまた」
「AにつっかかるようになったのはUSJでの事件あたりからなんですけど……A組と何かと仲が良いAが気に入らないみたいで、」
「それに……うん、私はあいつじゃないしよく分からないけど、」
「A。あいつ、別にあんたのこと嫌ってないと思う。ただ変な意地張ってるだけで」
.
文字数の関係で次にいきます ( 迫り来る悪夢 )
ごめんなさい、怪我の状態？適当に言ってます、はい。
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怪盗黒猫 - 絵が！絵が！上手ですね！凄いです！ (2018年8月5日 18時) (
レス) id: 4410eb4403 (このIDを非表示/違反報告)
りっちゃんナウ(プロフ) - いつも読んでいます！ あんだけこじらせといて物間落ちがいいです笑 これからも更新頑張ってくださぃぃぃい (2018年4月25日 23時) (レス) id: e9d2eacd49 (このIDを非表示/違反報告)
プリン★スポ隊副隊長兼信者兼かぁびぃ(駄作者)愛し隊 - 哺乳類校長先生の命の恩人wwwいいっスね。あなたが書けばとてもいい作品になりそう！ (2018年2月10日 0時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
さくっと - すごく素敵な作品で、此れからの展開にドキドキです！！少し気になったことがありまして… 138話の大丈夫？？！てか＿＿＿のとろこで（名前） B組くんの？！と書いてあるですがA組だと思うのですが…私の理解不足だったらごめんなさい。これからも楽しみに待ってます！ (2017年12月30日 17時) (レス) id: aea0832c94 (このIDを非表示/違反報告)
誰かの裏垢(プロフ) - 桜さん» すごく嬉しいです……！ありがとうございます……!!! (2017年9月27日 21時) (レス) id: b66bb8ed30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誰かの裏垢 x他1人 | 作成日時：2017年8月22日 17時
