新しいクラス ページ1
高校２年生の新学期。
私は久しぶりに制服の袖に腕を通した。
紺色のブレザーに青色のネクタイ。
春休み中はずっと部活で、
ほとんど部活専用のトレーナーを着ていたので
久しぶりの制服は何故か新品のような着心地だった。
学校へ到着すると、桜がチラチラ舞っていた。
もう高校に入って１年がたつ。
あっという間の１年だった。
１年生の始まりは、またゆきと同じクラスで
中学と変わらないな、なんて思っていたけど、
新しい校舎に、新しい制服、新しい友達もできて、
今思えば、新鮮な毎日だった。
勉強の科目数も増えて、初めは慣れるのに苦労した。
一番最初のテストなんて、どれだけ勉強しても不安で、
寝不足になりながらテスト受けてたな。
でもおかげで数学のテストでは一番になれた。
数学のテストと言えば、
初めのテストで間違えて豆ちゃんの答案を受け取って、
豆ちゃんの点数見ちゃったんだっけ？
あの時、もし自分の答案をちゃんと受け取ってたら
今頃、私と豆ちゃんはどうなってたんだろう。
桜が舞う空を見上げながら
去年の記憶を辿っていると
「おはよ」
と肩をポンと叩かれた。
振り返ると
豆ちゃんだった。
「お！久しぶりの制服。」
「おはよ。豆ちゃんも久しぶりの学ラン。」
豆ちゃんは学ランがよく似合う。
心なしか去年より少し背が伸びて
大人っぽくなった気がする。
じーっと私が見つめていると
「何？」
と聞いてきたので、
「何でもない。」と答えた。
２年５組、別棟は校門側にあり、
すぐに到着してしまった。
豆ちゃんとここでお別れ。
やっぱりクラス違うと寂しい。
豆ちゃんとバイバイすると、
後ろから寝坊したゆきが走ってきた。
二人で教室に向かった。
２年５組の教室に入ると、
すでに女のコたちはグループで固まってるようだった。
今年もゆきと二人ボッチかと
廊下側の自分の席に鞄を机にポンと置いた。
すると、奥によく知っている
色白の小柄な子が立っているのが見えた。
長いまつげを揺らしてこちらを見て
「ゆき、A！おんなじクラスだー！」
と言って手を広げながら走ってきた。
莉子ちゃんだった。
莉子ちゃんはしっぽをフリフリしているのが見えるかのように
上機嫌で私とゆきを抱きしめてスリスリしていた。
なんて可愛いんだろう。
優心が告白をOKしたくなる気持ちがよくわかる。
莉子ちゃんの席の一つ飛ばした右側に
鶴房くんが座っているのが見えた。
鶴房くんも理系だったらしい。
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ののん(プロフ) - saorisaori630さん» 友だち申請、コメントありがとうございます！長い小説なのに時間割いて頂いてありがとうございます（TT)ファイナルもぜひ最後まで読んで下さいね！ (2020年2月27日 0時) (
レス) id: b70c73754c (このIDを非表示/違反報告)
saorisaori630(プロフ) - はじめして！すごく素敵な小説でつい一気読みしちゃいました！笑ファイナルも是非読まさせて頂きたいです！友達申請しました(^^) (2020年2月26日 8時) (レス) id: 4b2dde0f96 (このIDを非表示/違反報告)
ののん(プロフ) - ちぇりさん» コメントありがとうございます(^^)面白いと言っていただけると安心ですし、やる気が出ます！！ファイナル編もよろしくお願いいたします☆ (2020年2月24日 19時) (レス) id: b70c73754c (このIDを非表示/違反報告)
ちぇり(プロフ) - はじめまして！この作品を見つけて、おもしろすぎて一気に読んでしまいました！(^^)ファイナル編も楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2020年2月21日 8時) (レス) id: 9cc5cf3336 (このIDを非表示/違反報告)
ののん(プロフ) - コメント、友だち申請ありがとうございます！がんばります(^^) (2020年2月16日 21時) (レス) id: b70c73754c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ののん
| 作成日時：2020年1月19日 0時
