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いつも乗るバスは部活が終わったあとで
更に夜練をすることもあるから、
全然人がいないけど、
今日はテスト勉強期間で
一斉にみんなが同じ時間のバスに乗るからか、
学校の前のバス停は長蛇の列だった。
先に俺とAが前に並んで、
置いてけぼりにした翔也と岡本さんが
後方に並んでる。
バスが来ると、座席は既に満席で
俺とAはバスの前方で立つことにした。
Aのリュックをつかんで
ずるずるひきずって
俺の前に置いておく。
こいつは突拍子も無く
突然転けたりするからな。
窓の外を見ると、
翔也と岡本さんが端に寄って
バスの列から離脱していた。
見た感じ上手くいったっぽい。
岡本さんがこちらを一瞥して
携帯で何かを打っている。
すると、
Aの携帯が
ピロンと鳴った。
すぐにAが携帯を確認すると、
ザワザワしているバスの車内の後方まで
届くような大きさで
「えっ！？」
と発する。
「何？どしたの？」
他に人がいる時には迂闊にキレられない。
俺はしっかりその奇声を無視した。
「あ、すみません…。
祐実が…木全先輩とって。」
チラッと携帯の画面を見せてきた。
祐実ごめん!
何だかわからないけど、
木全先輩と2人で勉強することになった。
今日は一緒に行けない!
翔也、上手くやったみたいだな。
外の方をのぞくと、
翔也と岡本さんは
中学生みたいなぎこちない距離感で
突っ立っている。
「そっか…。
でも良かった。
何か２人上手くいきそうだね。」
Aは俺を見て微笑んだ。
ホント平和な奴だ。
「良かったね。」
「うん。」
嬉しそうに笑ってんなコイツ。
気付いてなさそうなので、
優しく教えてやる。
誰にも聞こえないように
背後からAの耳に、
そっとささやく。
「じゃあ、俺たちも
2人で勉強しようね。」
「え？」
Aは耳を押さえて、
俺の方を振り向く。
パチリと目があったので
いつも以上に優しく微笑んでやる。
「2人で"勉強"。」
「"勉強"…？」
丁寧に俺の言葉をなぞるA。
こんなに人間って分かりやすい反応が
できるもんかな。
Aは頬を赤らめて
ゆっくり顔を伏せた。
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ののん(プロフ) - かんなさん» かんなさん、いつもありがとうございます！私もこの話が書いていて1番楽しかったので、好きになってもらえて嬉しいです！景瑚の話もめちゃくちゃ瑠姫が出る予定なので、よろしくお願いします(^^) (2021年9月15日 0時) (
レス) id: 81e0daef40 (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - 更新本当にびっくりでめちゃめちゃ嬉しいです！！終わってからも何回も読み返していてこの世界大好きなので続きが少しでも見れると思うと本当に嬉しいです！次の作品も楽しみにしてます！！ (2021年9月12日 18時) (レス) id: c0b1c1ec3e (このIDを非表示/違反報告)
ののん(プロフ) - つばささん» コメントありがとうございます！ギュンギュンして頂けて嬉しいです(^^)まだまだ未熟ですが、他のお話も読んでいただけると嬉しいですー！宜しくお願いします＼(^o^)／ (2021年7月30日 23時) (レス) id: b70c73754c (このIDを非表示/違反報告)
ののん(プロフ) - Risana.さん» コメントありがとうございます！こちらこそ読んでいただき、ありがとうございます！これからも心躍るドキドキするお話を書きたいです(^^)／ (2021年7月30日 23時) (レス) id: b70c73754c (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - 本日一気読みさせて頂きました！ほんとにキュンキュンというよりギュンギュンしながら読んでました笑笑主様のお話どれも私のどタイプでほんとに好きです！これからも他の作品楽しく読ませていただきます！ (2021年7月27日 19時) (レス) id: 0a4aeecafd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ののん
| 作成日時：2021年3月13日 18時
