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「テスト勉強？
祐実が手伝ってくれるって！
そうー、私の家でやろうって。
祐実超かしこいんだよ？
なんで同じ授業聞いてるのに
こんなに違うんだろ。」
水曜日の帰り道。
俺が、
『今回のテスト、
どうすんの？』
って聞いたら、
答えが無邪気な前述。
テスト勉強、
岡本さんとするのかよ。
普通、前回のテスト勉強一緒にやってて、
今回付き合い始めて最初のテストなんだから、
今回も一緒にやろうとかいう発想にはならないのか？
いや、
こいつに普通は通じないのか…
「瑠姫くんは？
あ、でも瑠姫くんは頭いいからな…」
「まあな。」
全然気持ちのこもってない返事をする俺を見て、
何かに気づいたのか、
Aはハッとした顔をした。
やべ。
気抜いてた。
顔に出てたかも。
「え、や、
いやー、えっと…
あ、やっぱり瑠姫くんに教えてもらった方が、
点数伸びるかもなぁー」
うわ、めっちゃ気使いやがった。
なんだよ、そのわざとらしい棒読み。
こいつに気使われるのとか一番情けないわ。
「…いい。めんどくさい。
俺、翔也と約束してるから。」
俺はAを無視して、
バス停までの道のりをスタスタ歩く。
Aが小走りで俺についてくる。
「え、怒った？」
「怒ってない。」
「えぇ…
拗ねてるの？」
「拗ねてねーわ。」
わざわざ立ち止まって
食い気味に言ったことで、
Aがすごい嬉しそうな顔をした。
これじゃ本当に拗ねてると思われる。
また歩き出そうと足を踏み出すと、
ツンっと後ろに引っ張られる感覚がした。
振り向くと、
Aが俺のブレザーの裾をつかんでる。
「瑠姫くん教え方うまいから、
瑠姫くんと勉強したいなー…」
上目づかいでそんなことを言う。
どこでそんな技覚えたんだよ。
「お前、ほんとむかつく。」
「えぇ！
ごめんって…。」
裾を離して
トボトボ俺の後ろをついてくる。
バカ。
鈍感。
気づけよ。
俺の『むかつく』は『好き』なんだから。
「ホント…
おれマジでスパルタだからな？」
そう言うと、
Aは、花でも咲いたように
パァーと明るくなって
ニコニコ笑った。
「知ってますー」
最近ほんと俺のことナメてるよな。
あー、ほんとむかつく。
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ののん(プロフ) - かんなさん» かんなさん、いつもありがとうございます！私もこの話が書いていて1番楽しかったので、好きになってもらえて嬉しいです！景瑚の話もめちゃくちゃ瑠姫が出る予定なので、よろしくお願いします(^^) (2021年9月15日 0時) (
レス) id: 81e0daef40 (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - 更新本当にびっくりでめちゃめちゃ嬉しいです！！終わってからも何回も読み返していてこの世界大好きなので続きが少しでも見れると思うと本当に嬉しいです！次の作品も楽しみにしてます！！ (2021年9月12日 18時) (レス) id: c0b1c1ec3e (このIDを非表示/違反報告)
ののん(プロフ) - つばささん» コメントありがとうございます！ギュンギュンして頂けて嬉しいです(^^)まだまだ未熟ですが、他のお話も読んでいただけると嬉しいですー！宜しくお願いします＼(^o^)／ (2021年7月30日 23時) (レス) id: b70c73754c (このIDを非表示/違反報告)
ののん(プロフ) - Risana.さん» コメントありがとうございます！こちらこそ読んでいただき、ありがとうございます！これからも心躍るドキドキするお話を書きたいです(^^)／ (2021年7月30日 23時) (レス) id: b70c73754c (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - 本日一気読みさせて頂きました！ほんとにキュンキュンというよりギュンギュンしながら読んでました笑笑主様のお話どれも私のどタイプでほんとに好きです！これからも他の作品楽しく読ませていただきます！ (2021年7月27日 19時) (レス) id: 0a4aeecafd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ののん
| 作成日時：2021年3月13日 18時
