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高校の最寄駅とは反対側の
少し離れたコインパーキングで待ち合わせだった。
拓実、祥生、A、佳奈美は
合宿用のかばんを背負い、
コインパーキングまで歩いていくと、
純喜の車が見えた。
純喜は車で涼んでいたようだった。
運転席が開き、純喜が車から出てきた。
拓実が純喜の元へ駆け寄り、
『イェーイ！』と肩を組んだ。
煙たがって純喜が拓実の腕を払う。
「『イェーイ！』ちゃうねん。
拓実。
俺も疲れてんねんぞ。」
「ええやん。
まだ17時やで。
それとも先輩に聞いたこと、
全部バラしても…」
「わかった。
もー、
わかったから！
早く荷物積んで。」
純喜が拓実の言葉を遮り、
グチグチ言いながら
後ろのトランクを開けた。
4人のカバンを受け取り、
ぽいぽい投げ入れていく。
「何なん？
これから何すんの？」
佳奈美が拓実に聞いた。
「これから海行くねん！」
「海！？」
佳奈美とAが声を合わせた。
助手席に拓実、
後部座席に祥生、A、佳奈美が座り、
車が発進した。
「何でまた海なん？
てか純喜くん大丈夫なん？」
佳奈美が後ろからひょこっと
顔を出した。
「全然大丈夫ちゃうわ。
バレたらまた主任に怒られる。」
純喜が泣きそうな顔をした。
お得意のおでんくん。
「ほんま拓実のせいやし。」
拓実が手を叩いて笑う。
「この前野球部の先輩に聞いてんけどな、
去年この勉強合宿が終わったあとに
純喜くんが車出して、
海行ったんやって。
めっちゃ青春やん！っと思って、
楽しそうやから、
純喜くんにお願いしてん。
今年まだ海行ってへんからさあ。
もうすぐ夏休みも終わりやし。」
あー、なるほどね。と
佳奈美が頷く。
「おい。
『お願い』ちゃうやろ。
お前が俺になんて言うたか
皆に言うたれ。」
拓実がくるっと後部座席の方へ振り向いて
ニヤリと笑った。
「去年生徒と海行ったこと
学年主任にバラされたくなかったら、
俺らも連れてって。」
「完全に脅迫やからな。」
祥生、佳奈美、Aが
声を上げて笑った。
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ののん(プロフ) - carryさん» お返事遅くなりすみません(T_T)お読みいただき、ありがとうございます。パスワードはjuntakuです(^^) (2021年9月12日 16時) (
レス) id: 81e0daef40 (このIDを非表示/違反報告)
carry(プロフ) - とても面白くて一気に読んじゃいました。続きのパスワードを教えていただくことはできますでしょうか？ (2021年9月7日 23時) (レス) id: def8c9f4b6 (このIDを非表示/違反報告)
ののん(プロフ) - nanaさん» コメントありがとうございます！海のところは私も書きたかったところなので、褒めていただけて嬉しいです！これから辛い展開になりますけど、どうか最後までお付合いいただけると嬉しいです(T_T) (2021年6月18日 0時) (レス) id: b70c73754c (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - 海の帰りの車の中のシーンめちゃくちゃドキドキしちゃいました(泣)純喜くんも川西くんも動き始めて、どきどきの展開です(泣)毎話面白いお話をありがとうございます、これからも楽しみにしています！ (2021年6月15日 15時) (レス) id: eaa2ab5b8c (このIDを非表示/違反報告)
ののん(プロフ) - クミさん» コメントありがとうございます(^^)更新待っていて下さる方がいるのは嬉しいです！頑張って最後まで書きますのでお付合い宜しくお願いします！！ (2021年6月13日 0時) (レス) id: b70c73754c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ののん
| 作成日時：2021年5月4日 18時
